「ロールモデル不在」を嘆く、その前に |
これからのキャリアの重ね方を考えるうえで、参考になる「ロールモデル」がいない。
仕事だけでなく生き方についても、気軽に相談できる憧れの女性がいたら良いのに・・・・。
キャリア女性から、そんな声をよく聞きます。
たしかに、自分にとって理想的な働き方を実現している、絶対的存在が身近にいたら嬉しいですよね。
でも、理想にぴったりな女性上司や先輩がいない・・・と嘆いているだけではもったいない!!
ぜひ、以下のポイントを参考にしてみてください。
①視野を広げてみる
ロールモデルを探す時に、社内を見渡すだけになっていませんか?
1つの会社組織の中だけで見ると、ビジョン・価値観の多様性やその幅は限られてしまうかもしれません。
ですが、ひとたび違う企業・業界・職種に目を向けてみると、様々なキャリアスタイルの女性がいることに気づくはずです。
近年は、会社員だけではなくフリーランスという働き方を選ぶ人も少なくありません。
女性の働き方の選択肢が広がりを見せる今の時代だからこそ、「たった1つの前例」より「多彩な実例」に触れることが重要です!
社外の人脈づくりや、興味関心のある分野のコミュニティに所属するなど、積極的にアクションを起こすのがおすすめです。
実際に会いに行って話を聞くことはもちろん、書籍や雑誌などで様々なキャリア論に触れることも有効ですね。
視野を広げることで、目指す存在が見つかるかもしれない!と肝に銘じておきましょう。
②「たった一人」を探そうとしない
ロールモデルさえいれば、今後のキャリアイメージが湧いて、モチベーション高く仕事ができるはず。
そう思えば思うほど、「たった一人」の完璧な理想像を求めてしまいがちです。
そもそも、ロールモデルが見つかる=夢や希望が持てて、仕事を頑張れる。
というのは、イコールではないはず。
ロールモデル探しが目的にならないよう、注意しましょう。
例えば、視野を広げて様々なキャリア女性と接する中で、どの人のどんなところに惹かれたり憧れるのか?
自分なりに分析してみることが、大切です。
それを繰り返していくうちに、実在の人物でなくとも、自分にとっての理想のキャリアやワークスタイルが見えてくるはずです。
様々な事例からモンタージュを作り上げるように、自分の中のロールモデルをイメージしてみましょう。
③自分のこだわりを明確にする
①・②を通じて理想像が見えてきたら、自分のキャリア形成の中で大切にしたい条件を、言語化してみましょう。
どんなライフスタイルを送りたいのか?
どんな経験を積んで、どんな実績を出したいのか?
どんなポジションや裁量権を手にしたいのか?
仕事をするうえで、何を大切にするのか?
仕事を通じて、どんな人と付き合っていきたいのか?
今後、何を成し遂げていきたいのか?
など・・・。
自分の中で譲れない、キャリアについてのこだわりや絶対基準が明確になると、たとえロールモデルが身近にいなくとも、目指すところが見えてきます。
目指したい未来の自分像に向かって邁進している姿は、人を惹きつけるもの。
ロールモデルを探すよりも、自らが誰かのロールモデルとなれるような自分でいること。
実はそれが、理想のキャリア実現の一番の近道なのかもしれないですね。
いかがでしたでしょうか?
上記のように、ロールモデルがいないことを嘆く前に、できることはたくさんあります。
自分らしい理想のキャリア実現に向けて、自分主体で前向きにいきたいものですね!