ワークライフバランスを”本質的に”実現する、3つのポイント |
「ワークライフバランス」という言葉が、働く人の中で飛び交い、一般的にも浸透するようになってから久しいですが、
それを自分ごととして捉え、本当の意味で実現できている人は、どれだけいるでしょうか?
私自身、ここ最近でそのことを痛感する出来事があったので、今日は「ワークライフバランス」を”本質的に”実現していくためのポイントを、私なりの観点でお伝えしていきたいと思います。
①自分の価値基準をもとに、自分主体の人生を生きる
「ワークライフバランス」(=仕事と生活の調和)という言葉だけを聞くと、会社組織などでは、残業を減らして早く業務を切り上げ、家庭での時間を増やそう!といった、“仕事とプライベートのバランスを取る”という意味で捉えられることが多いですが、
大切なのは仕事とプライベートの時間的な割合をどうするか、といった目先の比率の問題ではなく、
自分はどのような人生を歩みたいのか?
そのうえで、どのように働き、生きるのか?
という価値基準をもとに、仕事と生活の仕方を設計する。
つまり“個人の人生の歩み方そのもの”を、主体的に決めることだと、私は考えます。
仕事とプライベートでどのような時間配分を目指すか、という議論だけが先行すると、目的よりも手段にフォーカスしてしまいがちですが、
そもそも、自分が人生において何を大切にして、どのように人生の舵を取っていきたいか?という個人の意思があって、初めて意味をなすものではないでしょうか?
皆さんもぜひ一度、自分にとっての理想の人生を、明文化することをおすすめします。
②“今このタイミング”で、必要なバランスを選択する
人生においては、予期せぬさまざまな出来事が起こりますね。
妊娠・出産や育児、夫の転勤や親の介護など、さまざまなライフイベントの影響を受けやすい女性は特に、自分だけの意思ではコントロールできないことに直面することが多いと思います。
そんな時は、フレキシブルに“今”の自分・状況に最適な選択をしながら、流れに乗ってみることも大切ですね。
以前、尊敬するキャリアのプロに、「キャリア・ドリフト」という言葉を教わり、とても気持ちが楽になったことがあります。
自分のキャリアについて大きな方向づけさえできていれば、目の前の状況に応じてそのつど再設計することで、あえて流れに乗って流されるままでも、満足のいくキャリアを叶えられていく。
そんな考え方です。
今は家族との時間を何よりも大切にして、仕事にかける時間やパワーを最小限にしながら、生産性を高めよう。
でも、次の○○のタイミングでは、パワーバランスを逆転させて一気にビジネスを加速させよう!
そんなふうに、長期スパンで物事を考えると、目先のことに焦らなくなるのでおすすめです。
キャリアはもちろん、人生そのものに対しても柔軟に向き合い、自分らしい選択と決断を重ねていく。
そんな、ドリフトスタイルを大切にしていきたいものですね。
③今ある現実は、自分の「選択」と「決断」の結果であることを自覚する
「人生は自分が主役!」と頭で分かっていても、今目の前にある現実はすべて自己責任である、と引き受けることは意外と難しいものです。
人生は、選択と決断の連続でつくられていくと言っても過言ではありません。
ある研究では、人は1日に6万回も思考すると言われています。
もちろん、周りの環境や関わる人に影響を受けることは少なくありませんが、思考して選択・決断を重ねて現実をつくり出しているのは、他でもない自分自身です。
それを人や環境のせいにしていると、いつまで経っても“やらされ感覚”が抜けず、人生の主導権を持って主体的に生きることが難しくなってしまいます。
目指したい理想の未来に向かって生きていくためには、自分自身の意思で、選択と決断を重ねていくことが必要不可欠なのです。
理想のワークライフバランスを実現し、人生の満足度を高めていくためには、生き方の主導権を自分で持つことが何よりも大切です。
しなやかに、でも確固たる意思をもって、自分だけの人生を生きていきたいものですね!
今日は私なりの観点で、“本質的な”ワークライフバランスの実現に必要な3つのポイントをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
私自身も試行錯誤しているところではありますが、自分の納得のいく働き方・生き方を実現していくうえで、なにかのヒントになれば幸いです。