真面目な頑張り屋さんのあなたへ |
はじめまして!
今回からこのコラムを担当させて頂くことになりました、カウンセラーのおのともこと申します。
これから、いつも一生懸命頑張っているあなたに、“心からの笑顔で”仕事も人生も楽しむためのヒントをお届けしていきます。どうぞ、よろしくお願いします。
頑張り過ぎてしまった私の経験
私は現在カウンセラーとして活動していますが、その原点は、約4年前に私自身が頑張り過ぎて心のバランスを崩した経験にあります。
当時の私は、ハードな働き方をしていました。毎日終電帰りで、持ち帰り仕事や休日出勤も当たり前。
そして、言われたことは何でも頑張ってこなそうとするタイプだったので、気づけば能力的にもメンタル的にも自分のキャパシティをオーバーする状態まで、仕事を引き受けていました。
でもある時ついに、限界を超えてしまいます。体調にも異変が起こるなど、うつ症状が出てきてしまったのです。
その後辞める覚悟で会社の上司に相談し、話し合いのうえで正社員から契約社員へと、働き方をシフトしました。
働き方を変えて時間的ゆとりができた分、心と身体をゆっくり休ませることができるようになりました。そして、自分と向き合うことも増えました。
そのうち「なぜ自分はここまで頑張ってしまったのか?」を知りたくなり、心理学を学び始めたのです。
あなたの頑張るベクトルは、どこに向いていますか?
色々書いてきたので、「じゃあ頑張るって悪いことなの?」と思われたかもしれませんが、そんなことはありません。
むしろ努力して色んなことを頑張れるのはすごいことだと、私は思っています。
ただ、頑張ることによって心が疲れたり辛くなってしまうなら、注意が必要です。頑張るベクトルと程度を見極めることが大切なんですね。
①自分に向けたベクトル
人は、自分が心から「やりたい!」と思うことや、意義や価値を感じられることのためであれば、内的なモチベーションが持続して楽しく頑張ることができます。
内側からパワーが湧いてきて突き動かされる感じですね。この時、頑張るベクトルは自分に向いています。
②他者に向けたベクトル
一方、「やらなきゃ」という義務感や、切羽詰まった状況に追い立てられるように頑張るときは、外的モチベーションが働いています。
人に迷惑をかけないようにとか、もっと評価されたい!という気持ちが根底にあることが多く、頑張るベクトルの向きは他者です。
そして多くの場合、“頑張り過ぎて”しんどくなってしまうのは②のケースです。
4年前の私も、まさにそうでした。
ベクトルの向きと程度を見直して、楽しく頑張る!
ベクトルを他者から自分へとシフトすると、自然とラクに頑張れるようになります。
ですが、仕事の場面などでは、立場や役割に応じて「やらなければならないこと」もたくさんありますよね。それらを一度見直し、整理してみましょう。
・いつまでに、どんなクオリティが求められている?
・それは本当に自分でなければ出来ないこと?
・身近に協力を頼める人はいないだろうか?
そして、さらに自分に問いかけてみましょう。
・そもそも、なぜこの仕事をやっているの?
・これができたら、どんな気持ちになれそう?
・この仕事を通して、どんな経験値や力が身に付くだろう?
こうすることで、仕事のボリュームを客観的に見直し、取り組むことの先にある目的や意味を自分なりに落とし込むことができます。つまり、頑張るベクトルを自然と自分に向けられるようになるのです。
頑張ることがちょっとしんどい・苦しい・・・と感じたら、ぜひ試してみて下さいね!
それでも頑張れない時は、一度立ち止まってみる
頭では分かるけれど、どうしても気持ちの整理がつかない・・・。
そう感じるなら、もしかしたらだいぶ疲れがたまっているのかもしれません。そんな時には、丸1日リフレッシュする日を作ったり、モヤモヤした気持ちを人に話してみるのもおすすめです。
心に余裕がない時は、まずはゆとりを取り戻すことが第一です。急がず焦らず、ちょっと一息ついてみて下さいね。
自分を大切にしながら、頑張り過ぎずに楽しく取り組める方法を探していきましょう!