口癖から見える世界 |
誰もが口癖というものをいくつか持っています。
その口癖は、どんな想いから出てきているのか?を考えてみると発見があるかもしれません。
なぜって…
口癖は長い時間をかけて定着させてきたセリフ。
定着するくらいに繰り返し繰り返し、自分で自分に言い聞かせてきています。
その発する言葉が自分の想いと乖離していたら口癖にはなりません。
「ありがとう」をン万回口にすると幸せになれる…なんて解釈もあるようです。
これは、単に口にすれば良いというものではないと思うんですよね。
どんな出来事がおきても、その中で「ありがとう」と思えるような捉え方をできるようになる思考パターンを言葉にすることを通じて定着させていくというものだと思います。
何かが起きたときにどう捉えるのか?というのは、表面的な思考パターンというよりも、その人個人の世界観(グローバルビリーフ)です。
口癖を変えるということは、そのグローバルビリーフを変えていくことに繋がるのです。
私のコーチングのクライアントさんで「難しいですね〜〜」という口癖の男性がいました。
仕事でも、恋愛でもうまくいかずに友達もほとんどいない!という状況をどうにかしたいということでした。
毎回のセッションでコーチの私が質問をすると、どんな内容でも返ってくる第一声は同じです。
「難しいですね〜」
「そんなに難しいですか?」「どんなことが難しいですか?」
難しいと言われた内容を具体化していくと、大して難しいと感じていなかったり、むしろ簡単だと思っていることが分かっていきました。
つまり、そのクライアントさんは「やることなすこと全て難しい」というグルーバルビリーフを持っていたのです。
難しいと思いながら取り組めば、難しくなります。
ちょっとうまくいかなければ「ほら、やっぱり難しい」と確認することになります。
クライアントさんは「難しい」に変わる第一声を意識的に発するようにしてもらいました。
その後は、仕事の成果も上がり、彼女もでき、表情も変化していきました。
口癖を変えれば良いというわけではなく、自分の思考や行動の歯止めになっている口癖を一つか二つ、発見できれば変化を実感できるはずです。
ぜひ、このタイミングに自分の口癖を確認してみませんか?