「嫌いな人」を作らないために事前にできること |
前回のコラムで、(2)生理的に嫌いな人と同じ部署に配属された場合、
嫌いな人のおでこに「ただのひと」と想像のシールをペタっと貼ります。
といった、コミカルな方法をお伝えしました。
「ただのひと」の想像のシールは、他に問題解決する手段がなかった場合に使っていただきたく、
できる限り最後の武器としたいところです。
もっとも、組織の中で立ち回りうまくやっている人は、
「生理的に嫌な人や、自分と価値観が合わない人というのは、
組織で働いている限り、1人、2人はいるものだ。」
こういう意識をもった上で働いている方が多いのではないでしょうか。
もし、
・自分ができるのだから、他の人にもできるはず
・自分がイエスと思っていることは、他の人もイエスと思っているはず
・自分の仕事のリズムと、他の人のリズムは同じはず
と、思って組織の中で働いている方は、とてもしんどい思いをすることになります。
「決してそんな自分よがりの考え方をもっていない」と思い込んでいる方は特に要注意が必要です。
仕事が忙しくなればなるほど、きつくなればなるほど、
どんな人でも、自分よがりな考え方になっていくものだからです。
ですので、
「生理的に嫌な人や、自分と価値観が合わない人というのは、
組織で働いている限り、1人、2人はいるものだ。」
と、常に自分に言い聞かせておくことが重要です。
もし、自分と価値観が合わないな、リズムが違うなと思う人がいる場合には、
「自分にとっては短所だけれども、その人にとっては長所であること」
を、とにかく見つけ出し、周りの人達を心から尊敬していく。
そういった癖を普段からつけておくことが重要です。
組織は、同じような性格の人が集まるよりも、
異なる性格の人が集まった方がうまくいくと昔から言われていることでもあります。
1.価値観が合わない人はいるものだと常に意識する。
2.価値観が合わない人の長所を見つける。
この2つのようなことを事前に意識し、
「嫌いな人」をなるべく作らないという自らの努力が、
自分が働きやすい環境を整える上で大切になっていきます。
仲間を尊び、いつでも笑顔ですごせる職場環境を自ら作って行きましょう。