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髙橋 雅美
臨床心理師/公認心理師 キャリアコンサルタント ハッピーハートコンシャス

しなやかに、したたかに、幸せに仕事しよう! メンタルカウンセリング 2014-04-24
ストレッサーに対する考え方、捉え方をほんの少し変えてみましょう

こんにちは。自分関係®改善カウンセラー(臨床心理士)の髙橋雅美です。前回まで、あなたのストレスとの上手な付き合い方について、①距離を取りましょう、②ストレスコーピングをしましょう、③人に助けを求めましょうとお伝えしてきました。今回は、これらとは少し違うストレスとの付き合い方をご紹介します。

ストレッサーへの考え方、捉え方を変えてみるという言わばストレス対処法の上級編です。つまり、あなたをイライラさせたり、不快にさせるストレッサーについて、この人、この出来事はどんな意味があるのだろう?私はこのことから何を学べるのだろう?と考えてみるということです。

例えば、あなたの職場にとても仕事に厳しい上司がいるとします。彼女は新しく赴任してきたばかりで、頑張ろうとしており、とても肩に力が入っている感じです。なので、部下にも同じように頑張って早く成果を出し、まわりからも評価されたいという気持ちが強いようです。ですが、部下たちはこれまで自分たちが任されてきた仕事があり、自分のペースがあり、さらには会社の方針でワークライフバランスを推進しているため、積極的にフレックスや在宅勤務を取り入れて仕事をしてきました。

ここで、上司と部下の仕事に取組む姿勢の違いが明らかになり、自分のやり方を押し付ける上司に反発する気持ちがおきています。その上司は明らかにストレッサーとなって、部署全体のメンバーのやる気を削いでいます。しかも部下の言い分を聴くことが苦手な方で、やり方はかなり一方的。ですが、やる気をなくして仕事が停滞することで損をするのは部下の方ですよね。そんな時、このストレッサーである上司に対する考え方、見方を変える・・・というのが今回の上級編の対処法です。

「上司のせいで、私は○○である。」ではなく、あえて「上司のおかげで、私は○○を学んでいる。しかも学ぶためにお金を払う必要はなく、お金(お給料)を頂いている。」と考えるのです。さあ、いかがでしょう?

一方的な上司のやり方に対して、自分の意見や考え方を相手のプライドを傷つけることなく上手に伝える方法を実践で学んでいる。

こんな上司になると部下はやる気をなくすんだということを体験することで、将来自分が同じ立場になった時にどう部下に対応したらよいかを教えてくれている。

自分のやり方を全うすることで、より成果を出す方法を考え実行する機会を与えてもらっている。

と、あえてこんな風に考えてみるのです。

ストレッサーを悪者と決めつけてしまうと、面白いほどに、そのストレッサーは悪者の役割を果たしてくれます。ですが、悪者の恰好をしているけれど自分を成長させてくれる人と捉えなおすと、これまた面白いことに、次はどんな手を打ってくるのだろう?などと研究対象のように見られるようになったり、あなたの見方が変わり態度が変わることで、逆に相手が配慮をしてくれるようになる、ということもあり得るのです。

ストレッサーが一日中あなたの頭の中をグルグルと回っているという状態は、ある意味、ストレッサーが主人公の人生をおくっていることです。ですが、捉えなおしをすることで、あなたはあなたが主人公の人生を取り戻すことができるのです。ストレッサーはあなたの人生の中のほんの一時期に登場する脇役でしか過ぎないのです。この脇役との出会いがあなたに何をもたらしてくれるのだろう?そんな風に考えてみてはいかがでしょうか?

 


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