様々なストレス解消法を意識的に定期的に行いましょう |
こんにちは。働く女性の職場の悩み専門カウンセラーの髙橋雅美です。第3回目の今日はストレス解消法についてお伝えしたいと思います。
普段、職場の人間関係に悩む方のお話を聞いていると、悩みの原因となるストレッサーの存在を認識してはいるものの、そのストレスを解消する工夫をしている方があまり多くないことに気付かされます。
ストレッサーが職場に関係している場合は、あなたがストレッサーに晒されている時間はかなり多いと思います。前回、ストレッサーから距離を取りましょうとお伝えしましたが、それも限界がありますよね。なので、受けてしまったストレスを上手に発散するためには、「意識的」に、そして「継続的」にストレスを解消する工夫が必要なのです。
みなさんは、どのようなストレス解消法を持っていらっしゃいますか?
「散歩など軽い運動をする」「気の合う友達とワインを飲みに行く」「以前から欲しかったものを買う」「お気に入りのDVDをひたすら観る」など、それぞれの解消法があると思います。
ですが、これらを「意識的」そして「継続的」に行っていくためには少し工夫がいります。
あなたのストレス解消法、これをストレスコーピングと言いますが、数多く持っている方がいいのです。そして様々な種類のコーピングを持つべきなのです。
どういうことなのか、もう少し詳しく説明していきますね。
「運動する」と「DVDを観る」というコーピングは、前者がカラダを動かすという動的、後者はどちらかというと静的なコーピングです。共通点は一人でもできるということです。「友人とワインを飲みに行く」はどうでしょうか?これは一人ではなく一緒に行ってくれる友人がいないと出来ませんね。つまり、「動的」あるいは「静的」、「一人で出来る」か「仲間が必要か」など、コーピングには種類があるのです。または「お金がかかるか否か」という分け方もありますよね。それが様々な種類のコーピングを持つということです。
さてここで、あなたのストレスコーピングをメモに書き出してみましょう。思いつく限りを書き出してみましょう。
このように書き出すことは、実はとても大切なことなのです。なぜなら、私たちはストレス反応により本当に辛い状況に陥ってしまうと、視野も狭くなってしまうし、出来事に囚われてしまって自分のコーピングを冷静に思い出せなくなってしまうことがあるからです。だからそんな時は、書き留めていたものを見て、その時のあなたが「これなら出来そうかな?」「これならやってみたいな」と感じるものをやってみればいいのです。
ストレッサーに晒されている期間、コーピングはほんの少しの時間でいいので、「意識的」に行ってください。そして、ストレス反応がそれほど強く出ていなくても「継続的」に行いましょう。
最後に「時間もお金もかからない、一人で何処ででもできる」コーピングをお教えします。
それは深呼吸です。頭の中が混乱して、イライラしていたとしても大丈夫です。その状態はひとまずそのままにして、呼吸に意識を向けていきます。
まず口からゆっくりと息をふぅーと吐き出します。その時、ストレッサーから受けてしまった嫌な言葉なども、一緒に吐き出すイメージで行いましょう。次に鼻からすぅーっと息を吸います。吐くのが先です。これを少なくとも10回は行います。どうぞ毎日、ほんの少しの時間、意識的に継続的に深呼吸をしてみてください。