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関口 暁子 文筆家/エッセイスト doppo 大変なとき、嬉しいとき。ときに支えられ、ときには今以上に輝きを増すことができる。「言葉」というものは不思議な力を秘めています。今、私たちの目の前のステージにいる「あの著名人」も、誰にも知られず努力を重ね、感謝を繰り返し、ここまで生きてきたのです。 彼らがその長い「活躍人生」の中で支えに… |
教養ある大人の女性になるために ~ゲーテの幸せ講座~ |
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まだまだ厳しい暑さが残る日本列島ですが、気がつけば九月も半ば。秋の始まりです。 あなたの人生に「真剣さ」は足りていますか。きちんと人生を愛してあげていますか。 仕事に、ライフワークに、毎日の生活に。真剣に向きあうあなたこそ、教養ある素敵な女性です。 ゲーテの言う「教養」とは、それだけではありません。才能豊かで博学であることはもちろんですが、謙虚であり、自意識過剰でないこと。相手に対して不遜でもなく、卑下もしない。自分の立ち位置をつねに客観的に見つめ、相手を馬鹿にしないこと。そういう品性ある態度も備わっていないと「教養ある人」とは言えないと断言します。 年配者の昔自慢は、若い人にとって、勉強になることより、退屈に感じる方が多いというのは、私自身「かつての若者」だったので、よくわかります。しかし、歳を重ねていくと、後輩や部下たち、年下の友人たちに同じようなことをしていないか、この言葉を頭に入れながら、言葉を呑み込むこともあれば、時すでに遅し、だったことも。 この「優越感」というのは、人生において本当に厄介なものです。口に出さなくても、顔つきでわかってしまうのですから、よほど注意をしなければなりません。そこでオススメなのが、自分の活動や過去の話をするときに、失敗談とセットで話をするということ。しかし失敗ばかり話していては、あまりに自信のない人だと思われて信頼を得られません。失敗談を話したら、そこで得た自分なりの「教訓」を付け加えることが重要です。最初は計算しているようだと嫌悪を感じる人もいるかもしれません。しかし行動の連続は習慣となり、習慣はその人の思考パターンを生みだします。ですから、まずは意識して実践してみてほしいと思います。 一方、どう転んでも「自慢」「優越感のひけらかし」になってしまうのが、自分の行動と関係のないこと。すなわち「血統」「所属」「友人知人」に関することなど、自分の実際の行動以外の話は、できるだけ相手から聞かれてから(控えめに)言うようにしたいものです。 他者に対する優越感をどうしても抱いてしまう・・・。そんなときは、どうか広い世界を思い浮かべてください。自分はあの人よりも優れている。[かもしれない。けれども世界中にはもっと優れている人がいるのだ]。自分の存在が小さいものだとわかれば、目の前にいる相手がどんな人であれ、高慢になることはないはずです。そして、相手の優れたところを見出す努力も必要です。あなたの方が高い学歴を持っていたとすれば「あの人は学歴に頼らず生きている」という力強さを見出し、小さい企業に勤めている人には「たくさんの業務を担っている」という仕事場の情景をイメージする。 「自分にはできない何か」を、相手は必ず持っているもの。役割分担あってこそ社会が成り立っているという事実を、今一度、見直すいい機会になるでしょう。前出の格言にも関連しますが、本当に真剣に生きている人は、そう簡単に自意識過剰にはならないもの。生きること、人生を磨くことの難しさをよく知っているからです。 ゲーテはこうも言います。 「われわれは結局、何を目指すべきか。・・・世の中を知り、これを軽蔑しないことだ」 優劣や勝ち負けにこだわらない人との関わり合い方を、大人だったらわきまえたいものです。 |
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関口 暁子 あなたに届け、輝く人の、輝く言葉(新シリーズ) コラム一覧>> |
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自分らしい未来の送り方 ~ゲーテの幸せ講座~ |
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「厳しい局面」との向きあい方 ~ゲーテの幸せ講座~ |
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アグネス・チョウ(周庭)の香港便り〜いまの気持ち 2020〜 | |
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周 庭 学生 香港在住 |
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夢の謎を解いてみよう | |
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吉田 美智子 ユング派心理臨床家・… はこにわサロン東京 |
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人生の折り返し地点 まだ?もう? | |
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吉田 美智子 ユング派心理臨床家・… はこにわサロン東京 |