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■ ADV(アドボカシー)な人々 #01


コラボラボ代表 横田響子 「いまのきもち」 vol.3

横田さんへの「イジワル」な質問
片岡氏:横田さんは「女性社長オタク」なんでしょ?

横田氏:はい、一応。

片岡氏:「男性社長」にはあんまり興味ないんですよね?

横田氏:いや、あのなんかチャレンジする人・決める人だったら、組みようがあるので大好きです。

片岡氏:じゃ、僕もきょう「社長」になったので、仲間に入れてくれる可能性もなくはないんだ(笑)

横田氏:いやいや、「女性」って言ってるのは、マイノリティであって、女性が集まってるって求められやすいんですよ。女性特化は強みなのでこだわりです。経営者の会だとほとんど男性だし。でも普通に男性社長も好きですよ。

片岡氏:今日聞こうと思っていた一番「イジワル」な質問なんだけど、横田さんは、いつも「女性」はマイノリティだからって言うじゃないですか。

でも、NHKの教育番組などは、そもそも、紅白歌合戦や大河ドラマのようなメジャーな番組だけではなく、少数の視聴者の方たちのご希望にも応えるという公共放送としての建前で、英語や中国語、フランス語講座とかも放送しています。視聴率を重視する民放ではとても放送出来ない。
でも、ある程度メジャーな国の語学講座は放送するけど、じゃあ、スワヒリ語講座やモンゴル語講座を放送するかというと放送しません。それらはマニアックすぎるから。囲碁・将棋の番組はあってもチェスの番組はない。マイノリティすぎると相手にしない。

横田さんのいうように「男性はメジャー」「女性はマイノリティ」だとすると、性的マイノリティの社長がいたら、その方は参加できるの?排除することになるの?

横田氏:えっとですね。一応ちょっと訳わからなくなるので縛りはあります。本当は「気持ち」でやらなきゃいけないんでしょうけど、今のところ、「戸籍上」という形にしています。

片岡氏:一応そこは「戸籍」で厳格に分けてるんだ。

横田氏:一応。

片岡氏:そこのこだわりは?

横田氏:ほんとは入れたい気持ちはあるけど。でもホンモノとニセモノの判断ができないですし。

片岡氏:こんな事聞かれた事ってあります?

横田氏:ないですね。
「アドボガシー」と「アドボガシー・マーケティング」
片岡氏:でも、結構核心でしょ?

横田氏:私自身、「女性社長」という言葉がなくなって欲しいと思って今の仕事やっているので、正直に言うと、もっといろんな人がいたらいいなと思ってますけどね。

片岡氏:そこは「女性の権利」「マイノリティの権利」を主張するというよりは、「女性社長」という「戸籍上の女性の方たちのビジネスを支援する」ということを重視されているんですね。

政治的に「女性の権利」「マイノリティーの権利」という切り口での「アドボガシー」というよりは、「女性社長」という横田さんにとっての「顧客」の視点という「アドボガシー・マーケティング」の切り口ですね。

横田氏:アドボガシーとアドボガシー・マーケティングは違うんですか?

片岡氏:アドボガシー・マーケティングは顧客目線。売り手がお客さんの立場に立って、自分が売っていない商品でも他社の商品を勧めたりね。例えばホテルのフロントで、お客さんの要望に応じては、自分ところのホテルのレストランじゃなくて、隣のホテルのレストランをレコメンするような。お客さん本位のサービスを提供すること。ビジネスとして顧客を最優先した目線のことです。

横田氏:すみません。理事代行なのに。
片岡氏:横田さんの会社は「非営利団体」じゃないから、理念やメッセージ性というよりも、あくまで、そこはビジネスとしての起業家支援がまずありきなんですね。

横田氏:はい、そうです。

片岡氏:ジャーナリストは逆ですよね。メッセージ性が勝負じゃないですか。経済ジャーナリストだと経済的な視点が中心になると思うんですけど。僕の代わりに横田さんに「ダメ出し」して欲しいんですけど(笑)メッセージ性が大事だと。僕からはとても(笑)

谷本氏:(笑)女性社長がもっと社会に進出してきて、もう「女性」というところを応援しなくてもよくなった時、形態や業態が変わっていくとお考えですか?

横田氏:どうでしょうね。その時になってみないとわからないですけど、一応コラボラボという会社はコラボ、つまりいろんな違うものを混ぜ込んでみたいということでやっているので、今はたまたま「女性」に傾斜していて、若手の人たちの発想が豊かであるから、そこに特化しているっていうところですね。いずれ範囲を広げていくかもしれないですけど。

片岡氏:徐々に範囲は拡大されていくということですね。去年と今年で、イベント的には何が一番違います?

横田氏:J300というイベントは3回目までは完全に女性社長・個人事業主限定の会。昨年は行政も絡んでいたこともありパーティだけ女性経営者限定でした。今年は大企業さんを呼び込みまくるというところが大きく違う所ですね。

あと今はもうネットも発達していて、地方にも良い人材がいっぱい出てきているので、私たちから発掘しに行こうっていって全国行脚しています。これまでは9割方東京・関東圏だったんですけど、もう東京だけじゃないと。