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■ ADV(アドボカシー)な人々 #01


コラボラボ代表 横田響子 「いまのきもち」 vol.1

「Advocacy(アドボカシー)」とは、「擁護」や「支持」「唱道」などの意味を持つ言葉。最近では「政策提言」や「権利擁護」などの意味で用いられます。また「アドボカシー・マーケティング」とは、一時的には自社の利益に反しても、顧客にとっての最善を追求し、長期的な信頼を得ようというもの。

「ADV(アドボカシー)な人びと」をつなぐこのインタビュー企画、第1回目のゲストは、女性の経営者や個人事業主をつなぐハブとしての場「女性社長.net」「J300」「Wooooomens!」などを提供する、株式会社コラボラボ社長の横田響子さんです。

本日、2013年12月2日は、片岡英彦事務所の片岡が「社団法人日本アドボカシー協会」を設立し代表理事に就任した記念日です。そして、横田響子さんにとっては、この「日本アドボカシー協会」の「理事代行」として巻き込まれた「記念日」でもあります。
「女性社長オタク」と「アドボカシー」
片岡氏:今日2013年12月2日、日本アドボガシー協会を設立致しました。私が代表理事に就任しまして、横田さんが理事代行に就任されました。

横田氏:は、拝命いただきまして、ありがとうございます(笑)

片岡氏:日本アドボガシー協会の理事代行ということなので、「アドボガシー」について伺わないといけないのですが、せっかくなので「一番言いたいこと」「いまのきもち」を伺おうかなと。自分のことでもいいし、他の女性社長の誰かの「代弁」でもいいですし。アドボガシーのもともとの意味が「代弁」なので。

横田氏:そうですね。私は「女性社長オタク」でずっと仕事をしておりまして、今ちょっと景気も良さそうな空気になり。何か新しい事をやろう、やってみなきゃ、やってみなはれ、みたいなタイミングが、企業にようやく利益も出てきてたところなので、その利益のいくらかを使ってどれだけ企業が目標にチャレンジできるか。

で、私が言いたいことは、企業内だけでやっていてもイノベーティブなことは出てこないので、片岡さんだったり、女性社長だったり、今まで宇宙人だと思っていたような外部の人たちと組んでみようよということです。あ、片岡さんは宇宙人じゃないですけど(笑)。

片岡氏:ギリギリね(笑)

横田氏:ちょっと今までとは違ったバックグラウンドを持つ人たちと新しいことを始める、ということを焚き付けていきたいなと思っています。
「あまちゃん」でなく「アメちゃん」
片岡氏:毎年イベントやって飽きないですか?僕は2回やると、たいてい飽きちゃう。

横田氏:飽きないようにしてます(笑) 毎年なにかプラスアルファしていていますから。たとえば女性社長がしゃべりたくてウズウズしてる姿を見ると、イベントの中でしゃべれる環境を作ってみようかな、とか。いろいろ指向を変えていて、むしろ新しいことを盛り込みすぎてしまって、あぁ今年もめんどくさいことを企画しちゃった・・と後悔しながら本番まで駆け抜ける感じ(笑)

女性社長は飽きないというか、みんな個性的なんですよね。うんざりする時もあるんですけど(笑)、うんざりするぐらい個性的。だから毎回違うアメちゃん舐めてるようなもんです。

片岡氏:「あまちゃん」じゃなくて「アメちゃん」ね。

横田氏:そうそうアメちゃん。こんどはこの味か、ギョッ!みたいな(笑)。そういう意味では飽きないで済む仕事を選んだなぁって自分でも思います。

片岡氏:来年のJ300の「メッセージ」は何ですか?

横田氏:来年は『ビジネスにも赤い糸ってあるんです』というキャッチコピーなんですけど、いろんな専門性を持っている女性社長と大企業をお引き合わせして、何か新しい事をやろう、そんなテーマで動いてます。
「フリージャーナリスト」VS「女性社長」
片岡氏:谷本さんはフリーのジャーナリストとしてお一人で活動されている立場からみると、女性社長ってどんな印象ですか?

谷本氏:今まで1000人以上にインタビューさせていただいてきましたが、女性社長にインタビューしたことはほとんど無いんですね。もちろん絶対数が少ないからなのかもしれないのですが、あまりインタビューの場にいらっしゃらないことが多いので、実は私にとって謎な存在ではあります。やっぱり男性社長とは別の生き物なのかもしれないと思うところもあって、双方が組み合えばもっと良いのにという気はします。

片岡氏:「面倒くさい人」も多いんですかね?(笑)

谷本氏:個性的な方が多いですね。

横田氏:なんかクスって笑ってますね(笑)

谷本氏:(笑)自分が女性社長になれるかというと、やっぱりなれないような気がする。少し特殊な人種層のような。

片岡氏:僕はずっと個人事業主でやってきたんですけど、今日12月2日は「日本アドボカシー協会」の設立日であると同時に、自分の会社の設立日でもあるんですよ。というか、個人事業主で2年半やってきたんですが、ついに法人化せざるを得なくなってしまい・・・。

横田氏:いいなぁ。そのなんか「せざるを得なくなって」というのが素敵ですね(笑)

片岡氏:そこはまあ、PR畑の人だから、言い方は色々と(笑)
「許される」か「許されない」か
片岡氏:生まれて初めて「男性社長」になったので、きょう12月2日をこの鼎談の公開日にしようって勝手に決めちゃったんです。女性社長を見ていて、いつも羨ましいと思うのは、普通男性だと許されないことが許されるんだよね。

横田氏:うんうん。

片岡氏:これ男だったらヤバイだろっていうことを言っちゃったり、やっちゃったり、できちゃったり。

横田氏:ひとつは組織から外れている人間だからこそ言えるということもあるし、男の人だとそれはマズいだろうという暗黙のルールがある中で女性、特に外部はやっちゃうということもあります。「なんだコイツは?」と言われるケースでも、結構五分五分で通ったり。例えば、、、

片岡氏:園遊会の手紙はマズいよね(笑)

横田氏:それはマズいです(笑)外部の使い方って結構あるんじゃないかと。例えば、私はリクルートの出身で、かつての同期で役員になった人も出てきていて、部長クラスではいきなり社長にトントンと行けないのが、私だと直でポーンといけてしまうとか。外部の人間だからこそ、斜めの関係が使えることってあるんです。

たぶん男性の方はちゃんと中を通してからとなるでしょうけど。いや、私もそういう裏技を使うのは10のうち1回くらいですけどね。毎回そういうのばっかりやっていたらもう非常識だって話で。

でもこれは絶対外せない案件だとなると、ルールよりまずは届けることが先なので、後からちゃんと中の人にも迷惑をかけないように組織のルールを回せる内部との関係性をつくっていれば、ちょっとぐらい何かをすっ飛ばしてもいいんじゃないかなとは思いますね。