過保護な親が増えている? |
こんにちは。
子育てママ専門カウンセラーの守屋 宏佳です。
実は、子どものうちって「なんでもできる!」と思っている時期があるんです。
親がやっていることをやりたがったり、自分も大人と同じだと思っていたり。これは、赤ちゃんのうちは泣けばなんでもしてもらえたことが関係しています。
泣けば、抱っこしてもらえたり、ミルクをもらえたり、なんでもしてもらえます。
しかし大きくなるにつれて、泣いても構ってもらえないことなどが出てきます。
すると「なんでもできる」という考えが薄れていって、努力が必要であることなどがわかってくるのです。
しかし最近は、なんでもやってあげてしまう親が多いようです。
その結果、次のような問題が出てきてしまうのです。
・精神的に打たれ弱い
親がなんでもやってくれていると、挫折や失敗を味わったことがないので、そのような場面にぶつかったときに必要以上に落ち込んでしまうことがあります。
・感情のコントロールができない
親に頼ってばかりいると感情のコントロール方法を学ぶ機会がないので、思い通りにならなかったときにイライラしたり、人に当たってしまったりします。
・対人関係でトラブルを起こしてしまう
親がなんでもやってくれると、他人に対しても親のような役割を求めてしまうことがあります。すると、立場の弱い人に命令したり、対等な付き合いができなくなってしまいます。
・ルールを守ることができない
親が過保護に育てると、特別扱いされることが多くなり、ルールがあっても守ることができず、特別な対応を求めてしまいます。
では、このようにならないために何をしたらいいのでしょうか。
具体的な方法を4つお伝えしたいと思います。
・失敗や危険も大事だと伝える
失敗や危険があると、そこから学ぶことがたくさんあります。親が先回りして、それらを排除しないことです。むしろたくさんの失敗があることで、たくさんの成長があると言っても過言ではありません。
・子どもを特別扱いしない
特に子どもがイヤイヤしたり、言うことを聞かず手をつけられないようなときでも「お菓子をあげるから座ってね」などとものに頼ったり、特別扱いはしません。
・叱るときにはしっかり
子どもに強く言うと、子どもに嫌われてしまうのではないかと、きちんと叱らない親もいるそうです。叱るときには叱って、ダメなことをしっかりと伝えてあげることが大切です。
・努力することの大切さを教える
なんでもやってあげるのではなく、自分で努力することの大切さを伝えます。やってあげてしまった方が早いこともありますが、その努力の積み重ねでしか自信を作ることができません。
子どものためにとやっていることが逆効果になってしまっていることもあるんですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回の記事は9月27日(金)に掲載予定です。