自分に還る最初のステップ 緑のこころの声を聴く |
こんにちは。心理・カラーセラピストの内藤由貴子です。
新緑がまぶしいですね。今は、1年の中でも最も緑に意識が行く季節です。
虹は、赤・オレンジ・黄・緑・青・藍・紫の7色と言われますが、緑は7色の真ん中の色。
緑は、赤のように暑くなく、青のように寒くなく、一番刺激がなく、リラックスした心地よさを与えてくれます。
ですから、この季節、うんと伸びをして深呼吸したくなりますよね。森林浴の気分で、緑のエネルギーを思いっきり吸い込んでください。
さて、先月は、花の写真を使ってこころの奥の声を聴く方法をお伝えしました。自分ではわかりにくいこころの声を聴く助けになったらうれしいです。
「こころ」と一口に言ってきましたが、その多くは感情です。怒りや悲しみなどは、御しがたい動きとなることもしばしば。無理に抑圧することもあります。
一方で、喜びや楽しむ、思いやりなどの大切な感情を味わうことは、忘れがちかもしれません。
感情は、主に胸のあたりのハートで感じると言われます。ハートと対応する色は、実はグリーン。緑です。
この季節はリラックスできるので、ハートを解放するのにも、とてもいい環境になっています。
そこで、日頃余裕がなくていっぱいな感じなら、緑でこころのゆとりを取り戻しましょう。
漢字の「忙」という字は、心を亡くすと書きます。こころ、ハートにも、深呼吸してゆとりを与えましょう。
余裕ができたところで、ようやく自分のこころの声を聴くことができるはず。
「忙」状態では、自分の外側のこと…仕事や人間関係、そしてパートナーシップも…にとらわれている状態なので、自分のこころの声まで聴く余裕がないのです。
ところで緑は、青と黄色を混ぜてできます。ということは、青の内側へ向かうエネルギーと黄色のどちらか決められないエネルギーを両方持つことになります。(2-20の青と3-30の黄色のコラムを参照してください)
青で自分自身の内側を見つめた時、そこに黄色からくる混乱が起こるとすればなぜでしょう。
それはおそらく、黄色がささやく「私はどうしたいのか」という問いへの答えが見えないから。
緑は、人生の方向や生きる道とも関係します。
天職の「天」は青とつながり、黄色は、「私はどうしたいのか」という意志につながります。そう、緑の半分の要素は、「私」なのです。
必ずしも、「仕事=生きる道」ではありませんが、仕事にそれを求めるワーキングウーマンも多いはず。
4月の年度替わりで、多くの人がばたばたと忙しかったでしょう。大型連休が終わり、少しほっとくつろいだ今、「私はこのままでいいのかしら。これから、どんなふうに生きればいいのだろう。」と、ふと思う瞬間がやってきがちです。
それが「こんなはずじゃなかった」の気持ちが強くなり、いい季節なのに「5月病」なんて、ありがたくない状態に陥りませんように。
人は、自分の生命を輝かせて生きる存在なのですから。
緑は、空間をもたらし、視野も広げます。仮に、今があまり良くなくても、抜け出す方法は一つではありません。ぐるっと見回して、別の視点から見えるものに、きっとあなたが新たな一歩を踏み出す方向が見えるはず。
その時、もう一度、あなたのハートを意識してください。そこにささやく声が、あなたの真実を語っているはず。
さて、あなたはどうしたいのでしょう。その時、何かひらめいたなら、あなたにとって大切な答えと感じるでしょう。
このコラムは、さらにいろいろな色や心理学のトピックと一緒に進めていくことになりました。
これからも、どうぞ、お楽しみに。