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吉田 美智子 ユング派心理臨床家・臨床心理士 はこにわサロン東京
ユング心理学に学ぶ 自分らしい生き方を探す旅 ライフスタイル 2016-12-08
人生の折り返し地点 まだ?もう?

東京ウーマン読者のみなさま、はじめまして。

ユング派心理臨床家の吉田美智子です。

村上春樹の『プールサイド』という短編小説をお読みになったことがありますか?

35歳の誕生日に“自分が人生の折り返し点を曲がったことを確認した”男性のお話です。ちなみに、いまの日本女性の平均寿命は87歳で、わたしは既に折り返しております・・・。

のっけから年齢の話で失礼いたしました。でも、もうひとつ言うと100年前の日本人の平均寿命は42〜43歳だったようですよ!

この100年で平均寿命が2倍に伸び、女性の社会進出も進み、わたしたちの人生はより多様で豊かなものになりました。寿命が42歳だったら子育てで精一杯だったのに、今は「仕事+結婚+子育て」は当たり前。「子育てしてから仕事復帰」や「キャリアの目処をつけて出産」のようなプラニングは常識ですし、「働きながらシングル子育て」だって、「子どもを産んだら夫が主夫」だって可能です。もちろん「ダブルインカム・ノーキッズ」のみなさんもたくさんおられることでしょう。

わたし自身、大学を卒業後、仕事をしながら、28歳と38歳のときに大学院の学生になりましたし、40歳で母親にもなりました。今となっては珍しくもない経歴ですが、どんな人生でもゼロから自分で考えて実現していくのは容易なことではありません。専業主婦になるにも主体的な選択が必要な今の時代、女性は誰しもがフロンティア(開拓者)なのではないでしょうか。

わたしが運営しているカウンセリングルームには、自分らしい生き方を模索するからこそ思い悩まれる方がおいでになります。カウンセリングの位置づけも、困っているから相談というより、社会的にはむしろ成功者の方々が、自分自身の納得感・満足感を求めていらっしゃいます。それは「人生後半の仕事=自己実現」を掲げたユング心理学の特徴だと思います。

ユング心理学の特徴にはもうひとつ、イメージを大切に扱うということがあります。社会適応の高い方々は日常的に言語・論理的な能力を駆使する一方で、非言語的・イメージ的な能力を使う場面が少ないため、イメージを扱うことがよい影響を持つのだと思います。

イメージを活用したアプローチの中で、いちばん人気があるのが箱庭療法です。約60x70cmの砂箱に、好きなフィギュアを置いて、自分だけの作品をつくります。砂が気持ちをリラックスさせてくれますし、たくさんのフィギュアが並んだ棚を眺めるだけでも楽しい気持ちになります。思い通りの出来栄えに満足する方も、意外なものが出来上がってちょっとびっくりされる方もいらっしゃいます。お勧めは2〜3ヶ月に1回の頻度で4〜5回繰り返してつくる方法です。というのも、箱庭をつくることでこころの中の何かが動き出すため、何度かつくることで流れが出来てくる、自分だけの物語が立ち上がってくることがよくあるからです。

もちろん、イメージを活性化する方法は箱庭だけではありません。旅に出ること、読書をすること、創造活動をすること。こころを自由にするという意味で散歩やジョギングもいいですよね。(村上春樹さんのマラソン好きは有名ですが、彼の創造活動の源なんだろうと思います。)

何かと慌ただしいこの時期を乗り切って迎える冬休み、イメージを活性化する活動をして過ごしてみてはいかがでしょうか。

*村上春樹『回転木馬のデッド・ヒート』より


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