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鈴木 良子 コラムニスト YOSHIKO SUZUKI
すぐに「私って世界一不幸」と思うネガティブ思考の持ち主であったが、妊娠を機に一転「世界一の幸せ者」に転向。息子と二人、てんやわんやの毎日だが、心は「華麗なる二人家族」を目指そうと日々奮闘している。
華麗なる二人家族~シングルマザーの楽しい毎日~ ライフスタイル 2014-11-13
子どもを産むことへのネガ①

最近、国策のひとつに少子化対策が大きく取り上げられている。

この半年、仕事で少子化問題に触れる機会が多くあり、専門家の先生や自治体の取り組みなどの話を聞くことができた。

総合的に簡潔に言うと、少子化問題の要因は「若者が結婚しない」と「住環境の整備」なのだそうだ。まあほかにも理由はたくさんあるが、大きく二つ言えばこれなのだそう。

「住環境の整備」とは、結婚しても家族を増やせるほどの広い家に住めない、家(家賃orローン)が高すぎる、ということ。確かに都心は高い。私もローンという足枷に時々苦しんでいる。

もう一つの「若者が結婚しない」という理由は複合的で、女性が相手の男性に求める収入が高すぎたり、理想が高すぎたりなどが挙げられている。「もっと現実を見ようよ」って話だが、私が注目したのは「子育て、出産へのネガ」という理由。
それを裏付けるようにネットのニュースで「子どもを産みたくない、という女性が増えている」という記事を見た。これはどういうことなのか???女性たちには母性がなくなってしまったんだろうか?

 

ある先生の話によると、今の20~40代女性の母親たちが、出産や子育てに対するネガティブキャンペーンを行ってしまったせいだ、と言っている。

「出産ってすごく痛くてもう二度と嫌だと思ったわ、鼻からスイカが出るくらい痛いのよ!」とか、

「子どもがいたから、あれもこれもできなかった、我慢しっぱなしだった」などと、ことあるごとに子どもに言い続けた結果、娘たちは「だったら出産や子育てなんてしない方がいいじゃないか」と素直に受け止めてしまった。その結果が「結婚しない、子どもを産まない」という人を増やしてしまっているのだ、というのだ。

 

確かに言われてみれば、私も義務教育~高校時代に避妊について教わっても、命をつなぐ素晴らしさ、子育てすることの喜びについては教わっていない。母親からは「難産で3日も苦しんだ」と聞かされてきた。

そんなことは学校教育で教えることではないのかもしれない。日本人は命の誕生を心から喜んでいても、それを素直に表現できない国民性なのかもしれない。

でも少なくとも「生まれてきてくれてありがとう。出産は命がけの仕事だけど、産んだあとの満ち足りた幸福感はなにものにもかえがたいんだよ」という話を大人たちがしてくれば、少しは違っていたんじゃないか、と思う。

「私が生まれてそんなに嬉しかったのなら、私もそんな気持ちを体験してみたい」と思えたんじゃないか、と思うのだ。
 

 

東京ウーマンの原稿を依頼された時、「結婚を迷ってる、出産を迷ってる、そんな女性を応援するサイトにしたい。さまざまなライフスタイルがあっていいんだよ、ということを伝えたい」と言われた。

私の「シングルでの子育て体験」が役に立つのならと思い執筆を引き受けたけれど、でもそれよりもなによりも私が伝えたかったのは「子どもを産み育てる毎日が、とてつもなく充実していて楽しくて幸せ」だということ。

 

独身の時も充実していたし毎日が楽しかった。

海外旅行にも何度も行ったし、買い物も自由にしてた。エステやマッサージもしょっちゅう行ってたし、自分磨きもたくさんした。飲み会もディナーも足しげく通った。

子どもを産んでから、それらは全然できていない。「たまにはエステで目元の小じわとりたいな」なんて思う。

 

でも

「ママ見て!ママの顔描いたの。ママそっくりでカワイイでしょ?」

と満面の笑みでお絵かき帳を見せられた瞬間、

 

どんな旅行より、どんな高価な買いものより、どんなおいしいごちそうよりも、私の気持ちは満たされる。そして、

「ああ~目じりの小じわ、増えてもいいや~~~」とこの上ない幸せを感じるのである。


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