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■ 東京ウーマンインタビュー


生演奏が身近な社会を目指して

生演奏が身近な社会を目指して

バイオリニスト
阿部志織さん

バイオリニストとしては比較的遅い10歳でバイオリンの演奏を始める。高校時代には独自にユニットを結成して路上ライブや野外イベントでの演奏を数多く実施。現在「生演奏を身近に」をテーマに、コンサートやライブ、政治団体や企業主催のパーティなどでの演奏を中心に、「会いに来るバイオリニスト」として精力的に活動中。 2014年より東京ヴァイオリン所属 2015年4月、NYのカーネギーホールにて行われた『日米友好親善公演』出演、 6月にはグランドハイアット東京にて バースデーディナーショーを開催し、100人動員する。

一方で2012年、中高年の男性を中心とした、かっこいいオヤジになる為のバイオリン教室「Ginza el Majesta」を設立。アーティストとしてのみならず、指導者としてもバイオリンの普及に従事している。

また、ミス•ワールドジャパン2014ファイナリストとして音楽以外にも活動の幅を広げる。

かっこいいオヤジになる為のバイオリン教室HP http://www.strikingly.com/el-majesta

会いに来るバイオリニスト阿部志織HP http://abeshiori.com

facebook http://www.facebook.com/shiori.abe.5817

阿部志織ブログ http://ameblo.jp/elmajesta/

【facebookページ】 会いに来るバイオリニスト阿部志織-violin- http://www.facebook.com/shioriabe.violin

かっこいいオヤジになる為のバイオリン教室 Ginza el Majesta(エルマジェスタ) http://www.facebook.com/ginzaelmajesta

会いに来るバイオリニスト


まず、バイオリニストでいらっしゃる阿部さんの現在の主な活動を教えていただけますか?

会いに来るバイオリニストというキャッチフレーズでどんなところにでも会いに行っています。一番多いのは企業さんのパーティーで、これからのシーズンですと、クリスマス、忘年会などで呼ばれて演奏するというのが主な活動になっています。

いつも一人で行かれているのですか?

一人のときもありますし、ご要望に応じて4人のときもあります。

いつぐらいから会いに来てくれるバイオリニストさんになったんですか?

一番最初は10年位前になります。バイオリンで路上ライブをやっていたんですが、声をかけて下さるようになって、そこから地域のイベントや、駅前でクリスマスの時に演奏したりするようになり、徐々に活動が増えていって、会いに来るバイオリニストになりました。

バイオリン漬けだった学生時代

そういうことやっていらっしゃる方って、あまり多くないように思うのですが、やろうと思ったきっかけはあるのでしょうか?

ずっと学校の部活でオーケストラに入っていて、それに加えて、千葉県のオーケストラにも所属したんです。学校の部活で平日は朝晩、土日は午前中が練習。土日の午後からは県のオーケストラに行くという、まさにクラシック漬けの人生だったんです、高校生まで。それで、コンサートホールで演奏をさせていただくことが多いのですが、観客と私たちの距離がすごいあるなあという印象が強かったんです。ですので、もっと分かりやすい曲でもっとお客さんの反応のみえるところで演奏したいなあというふうに、オーケストラのお友達と2人で思い立って、2人で路上ライブやったのがきっかけです。

アーティストの方にも色々いらっしゃって、例えば素人の人にはわからなくていい、わかる人だけわかればいいという考え方も時に聞かれたりするのですが、どうして阿部さんのようなお考えに至ったのでしょう。

一つは、バイオリンをやっている子は、大体3歳〜5歳くらいに親に言われて始める子が多いのですが、私は珍しくて、後発組だったんです。東京で生まれ、転校先が千葉でその小学校にオーケストラの部活であって、そこで、バイオリンとたまたま出会ったのです。そのことで、親もすごい喜んでくれたんです。オーケストラってなかなか聴きに行きませんよね。だから、私を通じてクラシックに触れることができたり、オーケストラを見に行く機会が増えたということで喜んでいて、私もその一人だったんです。ですので、こういう私のような人に、つまり、音楽を今まで知らなかった人たちに届けたいと思ったのが一番の理由かなと思います。

そもそも、たくさんの部活がある中で、音楽、その中でもバイオリンを選んだのはなぜですか?

もともとピアノをやっていたので、音楽は好きだったんです。オーケストラに入った時、最初は打楽器に興味がありまして、実際、最初3か月くらいは打楽器やっていました。そうしたら、ある日突然、バイオリンの人が足りなかったようで、先生から「あなたコレ」とひとこと言われて、その日からバイオリンになりました。

全国大会でトップに輝くような学校だったと伺っていますので、それはそれは練習は大変だったと思うのですが、そんな厳しい環境下で継続できたのはなぜですか。また、習い事や部活もそうですが、思い入れが強ければ強いほど、自身の実力が伴わなくてやめてしまう人も多く見かけます。

やはり、仲間がいたのが一番大きいと思います。個人だったら今はやっていなかったかもしれません。

実はアナウンサーを目指していました

中学以降もオーケストラを続けていらっしゃったと伺いましたが、高校に入っても続けたのですか?

実は、それ以降、バイオリン漬けの人生がすごく嫌になってしまって。それで、オーケストラ部のない学校をわざと選びました。

では、その時点ではアーティストになられることは考えていなかったということなんですね。他に夢はあったんですか?

実は、今言うとすごい恥ずかしいんですけど、アナウンサーになりたかったんです。小学生の時から放送委員会に入ったのがきっかけで、中学生の時にも生徒会をやっていて、お昼の放送で自分たちで番組を作ったりするんです。そういうのがすごく楽しくて、アナウンサーになろうと小学生から思っていました。就職活動もアナウンサー試験を受けているので、結構長い間憧れていました。

そこからアーティストの方向に行こうと思われたのはなぜなのでしょう?

アナウンサーになりたかったので、MCの司会のお姉さんのようなお仕事を商業施設のイベントでしていたのですが、同時に大学時代からバイオリンでも路上ライブをきっかけにお仕事をいただいていました。そして、アナウンサー試験受けて、全部落ちて、これからフリーでやっていこうと歩き出した時に、アナウンスのお仕事よりもイベント会社からバイオリンを弾いてほしいという依頼の方が多かったんです。どちらも表現するということでは同じですよね。ですので、これまでは言葉を使って表現したいと思っていたのを、音で表現してみようと。それを欲してくれる人が多いならば、と音楽の道に入りました。

実力もあって、アーティストになりたい方もたくさんいる中で、なかなか芽が出なかったり、お仕事もらえなかったり、非常に生き残るのが難しい業界だと思うのです。そんな中で、阿部さんがこうして現役で続けていけている理由はなんだと思いますか?

クラシックのコンサートなら演奏だけして2時間で終わりなのですが、企業さんのパーティーや、地域のイベントに呼んでいただいた時は、どうしても私を知らない人に注目していただかなくてはいけなくて、そういう時はやはりトークが重要になってくるんですね。そういう意味では、他の演奏家よりはトークで盛り上げたりすることが得意だったのではないかなと思いますね。

私の印象では、他のアーティストの方ってアーティストに徹していらっしゃるけれど、阿部さんはプロモーションもお上手なような気がしますし、マネジメントも意識されているような気がします。

意識はしているんですけど、誰かに教えていただいたというわけでもないですし、まだ模索中です。

家でも胡座はかきません(笑)

フリーランスの立場として、常に第一線に立てるために努力されていることはありますか?

常に人に見られているという意識・・・はしています。ステージの上だけで着飾ってもわかる人にはわかってしまうと思うんです。ですので、普段から言葉遣いを気を付けたり、所作動作を気を付けたりしています。具体的には、姿勢を正したり、あとは人の悪口を言わないとか、家での座るときの態度も胡坐かいたりしない(笑)。

家でもですか?

はい、そうです。ふとした瞬間出てしまうので。

女性アーティストだけのオーケストラを創設

そんな中で、現在阿部さんは、女性のアーティストを集めて楽団を作っていらっしゃるそうですね。

はい。発表が12月になるのですが、女性20名、和楽器も入ったオーケストラです。

なぜそのような女性だけのオーケストラを作ろうと思ったのですか?

プロのオーケストラって思い描いていただくと、多分男性がいっぱいいると思うんです。これは音楽の世界だけじゃなくて、日本の社会全部がそうですよね。音楽の世界でも、女性はやっぱり結婚・出産とともに仕事がちょっとできなくなる時期があるので、女性が採用されなかったりするんですよね。一生懸命音楽を頑張ってきたのは皆同じなのに、女性だけそういう扱いを受けるのはちょっと悲しいなと思って。結婚しても出産しても音楽活動が続けられるような仕組みを私が作りたいなあと数年前から思っていたんです。

音楽の世界って一生できそうですけど、そうやって離れていってしまう人もいらっしゃるんですね。

すごく多いんですよ。ご存知ですか。音大って家が建つぐらいお金がかかるんです。また、その4年間のみならず、3歳から楽器が何回も変わるんですよ、成長に応じて。そこでも、お金をたくさんかけてもらって、音楽家の道に進むのに、2年、3年くらいでみんなやめてしまうんです。結婚を機にやめてしまったり、出産を機に活動できなくなったりという理由が多いのです。20年以上もお勉強しているのに。そういったことを見てきて、何か、女性の方たちがずっと続けていけるような仕組みがあればと思いました。今のメンバーは、年齢層は20代を中心としています。みんなまだ結婚もこれからです。

女性だけの楽団の構想は他にもありますか?

結婚されたり、出産されても再び戻ってこられるような場所にしたいです。また、託児所も作りたいです。楽団とともに、子供と一緒に移動できるような。現在は20名なのですが、最大50名くらいまで増員していきたいです。これからも、「生演奏を身近に」というコンセプトのもと、今までオーケストラやクラシックを聴いたことない人が集まれるような場所での演奏を考えています。楽曲もクラシックにとらわれず、ポップな曲ですとか、皆さんが聴いてわかるような曲をメインにして、芝生でワンコインコンサートなども考えています。

日本は路上ライブをやるだけで、警察の方が来てしまったり、なかなか音楽を社会の中で味わえるという環境にありません。変わっていければいいですね。

ヨーロッパなどでは、音楽家は街のいたるところにいますよね。路上だけでなく、レストランに行っても音楽が聴ける環境にある。そういう気軽さを日本にも広めていきたいですね。ちょっと歩けば生演奏が聴こえてくる。そんな日本になっていることを願っています。

ありがとうございました。
インタビュアー
谷本 有香      経済キャスター ジャーナリスト

山一證券、Bloomberg TVで経済アンカーを務めたのち、米国MBA留学。その後は、 日経CNBCで経済キャスターとして従事。CNBCでは女性初の経済コメンテーターに。

英ブレア元首相、マイケル・サンデル教授の独占インタビューを含め、ハワード・ シュルツスターバックス会長兼CEO、ノーベル経済学者ポール・クルーグマン教授、 マイケル・ポーターハーバード大学教授、ジム・ロジャーズ氏など、世界の大物著名 人たちへのインタビューは1000人を超える。

自身が企画・構成・出演を担当した「ザ・経済闘論×日経ヴェリタス~漂流する円・ 戦略なきニッポンの行方~」は日経映像2010年度年間優秀賞を受賞、また、同じ く企画・構成・出演を担当した「緊急スペシャル リーマン経営破たん」は日経CNBC 社長賞を受賞。 W.I.N.日本イベントでは非公式を含め初回より3回ともファシリテー ターを務める。

2014年5月 北京大学外資企業EMBA 修了

出演番組:テレビ朝日「サンデースクランブル」(ゲストコメンテーター)
     
日経CNBC「夜エクスプレス」(アンカー出演)

URL:http://www.yukatanimoto.com/

Facebook:yuka.tanimoto.50

場所提供
シモキタテラス 


 


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プロフェッショナル談


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