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高橋 多佳子 ピアニスト 所属:ミリオンコンサート協会
音楽とともに歩んでいるピアニスト人生。ポーランドでの留学生活、ショパンコンクールへの挑戦など様々な経験を積み重ねてきました。 失敗も成功もありましたが、それら全てが自分を成長させる糧となっています。 そんな経験から少しでもお役に立てる情報を発信できたらと思っています。
ピアニスト高橋多佳子の前を向いて歩こう ライフスタイル 2015-09-12
ピアニストの暗記術

少し秋らしくなってきましたね。

今回は、ピアニストの暗記術について書きたいと思います。ピアニストの必須事項である、“暗譜”。バッハやモーツァルト、ベートーヴェンなどの時代ではコンサートで楽譜を見ながら弾くのが普通でした。ところがロマン派以降、暗譜で弾くピアニストが登場。初めてコンサートで暗譜で弾いたのは、シューマンの妻で人気ピアニストのクララ・シューマンとも、大作曲家で人気ピアニストのフランツ・リストとも言われています。

飛び抜けて優秀な彼らのお陰で(笑)、現代のピアニストも暗譜で弾く事が当たり前になってしまいました。そのため、練習の8割は音符を覚える作業に当てられていると言っても過言ではありません。また、ステージで弾く緊張も暗譜の不安から来る緊張である場合がほとんどです。

そんなに大変なら暗譜などしなくてもいいのではないかという声もあり、実際に暗譜をやめて、楽譜を見ながら弾くピアニストも少しずつですが増えて来ているのも事実です。でも今の私はコンサートでは暗譜で弾いています。広い音域のピアノは、速いパッセージや跳躍のあるところでは、鍵盤を見ないと弾けませんし、また、楽譜から離れて演奏する事により、視界も広がり、より自由に飛翔できる感覚があるからです。

私は決して記憶力が特別に良いわけではありません。そんな私がどのように膨大な音符を覚えて行くのかここに書いてみますね。

 

(1)曲全体を見渡し、大まかな構成を把握する

(2)曲の楽曲分析をする

(3)覚えるためのヒントを自分なりの言葉で楽譜に書き込む

(4)短い単位で、楽譜をよく見ながら弾く→弾かないで楽譜を良く見る→楽譜を見ないで弾く

(5)間違えたところを声に出して自分に注意する

(6)曲を何回も聴いて、耳からも覚える

(7)たくさん練習して自然に手がそこへいくようにする

 

(1)と(2)で曲を把握する事は、地図を見て道順を把握することに似ていますね。全体をわかっていれば、迷うリスクが避けられるでしょう。

(3)の自分の言葉で書き込む行為で脳が整理されます。

(4)はとても大切な行為なのですが、集中力を必要とするので、短い単位でやる事がコツとなります。目で楽譜を良く見る事で写真を撮るみたいに脳に焼き付けます。世の中には一瞬見ただけでもその光景を脳に記憶させることのできる特殊能力を持った人がいると聞いた事があります。羨ましいですね。

(5)の自分の声で注意というのは、注意事項を実際に耳で聞く事で脳に定着しやすくなります。

(6)も曲を繰り返し聴いて脳に定着させる行為ですね。

(7)は、絶対に必要なことです。繰り返し弾く事で筋肉が覚えてくれるでしょう。

 

いかがでしたか?スピーチや会議での発表、資格試験などで何かを覚えなければならない読者の方は、上記の方法を自分の覚えるべき事に当てはめて実践してみてください。


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