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河野 真杞 スポーツキッズコミュニケーター i-colorカウンセラー
子どもが生まれ持った素質は十人十色。親とは違うわが子の素質や志向タイプを見つけ、最適なコミュニケーション方法で子どものやる気と個性を伸ばしていきましょう。違いに気づくと親子関係がより快適になりますよ♪
わが子のキラリ☆を発見しよう! 育児・子育て 2015-10-09
自分らしさを出せない子に自信を持たせるには

◆参観で見える親子関係

我が家では幼稚園生と小学生を対象に英語レッスンを行っていますが、年に2回保護者参観日を設けています。この参観日の親子の様子を見ていると、家庭での親子関係が垣間見えてきます。

◆いつもより張り切る子・委縮する子

通常のレッスンでは集中力が切れてついダラダラしてしまう子も、お母さんが見ていると俄然張り切り大きな声で答えてはお母さんの表情を確認しています。大好きなお母さんに褒めてもらうために頑張るタイプです。i-color(生まれ持った素質診断ツール)で見ると、良い結果を見せたい表現グループの子ども達でした。

それに対して、通常のレッスンではしっかり答えている子が、参観日になると急に声が小さくなり、答える時も自信なさそうにコソコソ声になっていました。i-color(生まれ持った素質診断ツール)で見ると、人見知り傾向が強く、多くの人に注目される中1人で発表するのが苦手な発案グループの子ども達でした。

そして委縮した子の親御さんの様子を見ていると、心配そうに見つめレッスン後に頭を撫でて慰める親御さんと、「なんでちゃんとやらないの?」と言わんばかりの厳しい視線を送る親御さんに分かれました。緊張に加えて親御さんの期待いっぱいの視線を感じたのでは、子どもがいつも通り出来なくても仕方ありません。

◆ママが発しやすい言葉かけ 

街中ではママが子どもに対し「危ないって言ってるでしょ!」「どうして何度言ってもできないの?」「早くして!」と言っているシーンをよく見かけます。ママとしては、1日も早くしっかりした子になってほしいという思いから厳しい言葉を発してしまいがちですが、この言葉かけが続くと子どもの脳には『ママが言葉を発する=注意される・叱られる』と刷り込まれてしまうのです。

先日、子どものやる気と成長を促すセミナーに参加し2人1組になって親子の設定でワークを行いました。最初は『子どもの成長を妨げるNG声かけ』をあえてする、2回目は『子どものやる気を引き出す声かけ』をするというものです。
2回目のワークの時「どんな言葉をかければいいか言葉が出てこない」という女性がいました。普段NGワードである説教系、非難系、詰問系の言葉ばかりかけているからなのです。

親はついつい注意する言葉かけばかりしてしまい、ちゃんと出来ている事を認めたり褒めたりするプラスの言葉かけを省略してしまいがちです。反対の立場になって想像してみれば、その居心地の悪さはすぐにわかるでしょう。こうしていつも注意されたり叱られている子どもは、自分の思いを自由に発する勇気と自分に対する自信がなくなってしまうのです。

◆ママから子どもへのおすすめアクション

そこで毎日子どもと接する際に下記のポイントを意識してみてください。ちなみにこれは上司と部下の関係でも活用できます。

①大切な話を聞く時は子どもの目線まで下がる

特に子どもの考えを聞きたい時に親が立って上から聞いていると、子どもは見降ろされている威圧感から本音が話しにくくなるのです。大切な話の時は隣に座ったり、お風呂に一緒につかったり、お互い気持ちがリラックスできる姿勢で同じ目線で聞いてあげてください。

②イライラして言い過ぎてしまいそうな時はその場から離れる

親だって人間ですから感情が高ぶる事だって当然あります。但しここで自分の感情を100%機関銃のように子どもにぶつけてしまうと、子どもは大きなストレスを感じると共に「もう怒られたくない」という思いから失敗した事を隠したり陰で悪い事をするようになってしまうのです。イラッと来たら別の部屋に行く、ベランダに出る等、一呼吸おいて自分に『間』を与えましょう。

③子どもに発してほしい言葉をあえて頻繁に使う

「ごめんなさい」が言える子にしたければ、親が何か失敗した時にもきちんと子どもの目を見ながら「ごめんなさい」と謝り、「ありがとう」を言える子にしたければ日々のちょっとした事でも「ありがとう」と笑顔で伝えてみてください。
子ども達の口調を聞いていれば親御さんの普段の声かけがほぼ想像がつく程、子ども達は親の言葉を聞いてマネしているのです。

④寝る前に「今日の子どもの良かったところ」を一言伝える

慣れないうちは思いつかない事もあるでしょう。そんな時は「今日も病気もせずに元気に過ごせました!」でもOKです。できれば僅かでも昨日より良くなった点を伝えてあげると、本人も自分の頑張りと成長を受入れられるようになります。そして眠る前にプラスの声かけをされた子どもは「明日も褒められるようにしよう!」と思いながら心地よい睡眠に入れるのです。
 

日々のコミュニケーションのちょっとした工夫で、親子がお互いの存在を認め合い、子どもが自信を持って伸び伸び行動できる関係を作っていきましょう♪


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