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河野 真杞 スポーツキッズコミュニケーター i-colorカウンセラー
子どもが生まれ持った素質は十人十色。親とは違うわが子の素質や志向タイプを見つけ、最適なコミュニケーション方法で子どものやる気と個性を伸ばしていきましょう。違いに気づくと親子関係がより快適になりますよ♪
わが子のキラリ☆を発見しよう! 育児・子育て 2015-08-14
夏休みの宿題をやる気にさせる声かけ法

残暑お見舞い申し上げます。スポーツキッズコミュニケーターの河野真杞です。
子ども達の夏休みもあと2週間。そろそろ我が子の宿題がどこまで進んでいるのか気になるところですね。

毎年夏休み終盤に大量に残った宿題をやらせるのは至難の業。結局親が手伝う羽目になる事もあるでしょう。

この時、親子の価値観が近しいと子どもも親のアドバイスを聞いて進めてくれるのですが、価値観が違うと意見が大きく食い違い親子ゲンカが勃発しがちです。

猛暑の中更に親子でヒートアップしないためにも、子どもに夏休みの宿題をやる気にさせる声かけ法をタイプ別にご紹介します。

今回のタイプ分けは、現在上映中のディズニー映画『インサイドヘッド』の登場人物を引用してご案内します。この映画は1人の女の子の様々な感情を擬人化したストーリー。感情の登場人物は「ヨロコビ」「カナシミ」「ビビリ」「イカリ」「ムカムカ」。私達大人の中にももれなくある感情達です。我が子はどの感情を強く持っているのか考えながらご一読いただけましたら幸いです。

 

その1.「ヨロコビ」の感情が強いタイプ

まずはいわゆるポジティブ思考、楽観主義タイプです。i-color(統計学で見る個々の素質タイプ)では「希望優先型」と呼んでいます。夏休みの宿題も「まぁ何とかなるでしょ♪」と根拠のない楽天的思考で時間のかかる苦手な宿題を後回しにしがちなタイプです。

このタイプには夏休みの宿題を早く終わらせると更にどんな楽しい事が待っているかをイメージさせるとやる気が出て来ます。

「〇日までに宿題が終わったら花火大会を見に行こう!」等、8月終盤にイベントを設定してそれまでに終わらせる目標を立てさせましょう。イベントが難しければ「夏休み最後の土曜日までに宿題を全部終わらせたら、日曜日は家族で好物の〇〇を食べに行こう!」等でもOKです。楽しい未来をイメージできると急にやる気になり、スピードアップして一気に片付けてくれるでしょう。

 

その2.「カナシミ」の感情が強いタイプ

次は「ヨロコビ」と逆のネガティブ思考。i-colorでは感情が表情に出やすい人志向タイプのお子さんに多く、悲しくなると涙をポロポロ流しながら見つめて悲しさを訴えて来るタイプです。

このタイプには「このままでは宿題が終わらないかもしれない」という焦りや不安な気持ちに寄り添う事が第一です。まず隣に座り宿題の進み具合を一緒に確認します。今後のスケジュール立ても一緒に行い「まだ間に合うから大丈夫!」と笑顔で伝えて安心させましょう
そして、いざ宿題をやる場所は1人部屋よりもリビングがオススメです。作業的な部分を少し手伝うもよし、手伝わなくても近くで家事をしながらこまめに声をかけてコミュニケーションを取ってみてください。見守っていてもらえる事で不安な気持ちが消えて楽しくなり、やる気が長続きしやすいでしょう。

 

その3.「ビビリ」の感情が強いタイプ

このタイプはi-colorでは「リスク優先型」と呼んでいます。「後々こんな事が起こったらどうしよう。こうならないために準備しよう」とマイナスな事を予測してその対処法を考えてから進んでいくタイプ。このタイプは夏休みの宿題も溜め込むと後々大変だと予測しているため比較的まんべんなく行っている事でしょう。

夏休み中盤の声かけとしては、

自由研究や読書感想文など時間のかかる宿題に既に取りかかっているか

夏休みの残りの日数と残りの宿題を改めて書き出させ、きちんと終わる計画が立てられているか

を確認し「この調子でいけばバッチリだね!とOKサインを出してあげると自信を持って着々と進めて行ってくれるでしょう。
 

その4.「イカリ」の感情が強いタイプ

このタイプは負けず嫌いで何事にも勝ちたいタイプ。言動も感情を包み隠さずストレートに表現します。このタイプのお子さんには明確なゴールとご褒美を提示してみてください。

「目標の〇日までに宿題が終わったらご褒美に『ゲーム時間延長券』をあげる」なんて設定も良いでしょう。また、兄弟がいる場合は「兄弟で先に宿題を全部終わらせた方が勝ち!」とゲーム風にすると、俄然やる気になって一気に片付けてくれるでしょう。(但し兄弟で負けた方のフォローが必要になりますので、その点はお気遣いください)

 

その5.「ムカムカ」の感情が強いタイプ

このタイプは頭の回転が速く何でも器用に出来る分他人の行動に厳しいタイプ。また、何事も自分の気分に合わせて進めたがるので、親に命令口調であれこれ細かく指示出しされる事を最も嫌がるタイプです。とは言え全てを子どもの気分に任せていると結局宿題の大半が終わっていない事も。

また合理的思考のため「宿題は提出さえすればOK」と考え、最後の最後は兄弟や親を頼ってやっつけで終わらせて提出しがちです。

このタイプのお子さんには早めの段階で「最後に親を頼っても手伝わないからね!」と短く一言ピシッと伝えておきましょう。その一言で全てを理解し「まずい。じゃあそろそろやっておかないと・・」と予定より早く取りかかるでしょう。一度スイッチが入れば持ち前の集中力で短期間で要領良く終わらせるタイプですので、さほど手はかからないはずです。

 

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あなたのお子さんはどのタイプでしたか?もちろん感情は1つではないので、幾つか組み合わせて実践してみて下さい。
夏休みの宿題は親子どちらにとっても気がかりな課題です。お子さんを上手にやる気にさせて、夏休みの最後は家族でゆったり過ごしたいものですね♪


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