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原 かや 医師 八重洲形成外科・美容皮膚科
美容医療というと手術などの大きな変化を考える人も多いと思います。実は美容クリニックはきれいを保つ秘訣の宝庫!美容医療との上手な付き合い方を現役美容クリニック院長がお伝えします。
美容医療との上手な付き合い方 ビューティ・美容 2015-07-01
夏のわき汗対策に保険診療の選択肢

こんにちは。八重洲形成外科・美容皮膚科の原かやです。雨の続く6月ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今回はこれからの時期に気になる汗対策を取り上げたいと思います。

ぐっと暑くなるこの時期、薄い色のトップスを着るとワキの汗シミが気になる、という方も多いかと思います。夏に向けて気になる汗ですが、みなさんは汗対策にどういったことをされてますでしょうか。

一番簡単な汗対策は制汗剤を気になる場所に塗る、というのが多いかと思います。市販でもたくさんの種類がでていますのでみなさんお気に入りのメーカーがあるかもしれません。中には市販の制汗スプレーの効果では物足りない方、かぶれてしまう方、毎回塗布するのが面倒な方もいらっしゃると思います。そんな方には、市販の製品よりも効果の高い、クリニック処方の制汗剤がおすすめです。最近では就寝前に一度塗布するだけで3日程度効果が持続するような効果が高い制汗剤もでていますので気になる方は検索してみるとよいと思います。

ただ、もしあなたが、色々と対策を打っているのにも関わらず、ワキの汗が気になって日常生活に支障を来すようでしたら、保険診療でそのワキ汗を治療できる可能性があります。

美容医療の分野ではシワの治療薬として使われることの多いボトックス(ボツリヌストキシン)ですが、発汗をおさえる作用もあり、これを活用して汗の気になる場所に注射していくという治療が知られており、美容医療では自費診療で行われておりました。

制汗効果も高く、施術時間も15分程度で済む簡単な治療です。夏前に一度注射することで、ワンシーズン効果が持続するこの治療ですが、自費診療ということもあり、費用面で断念される方が多くいらっしゃいました。しかし、2012年11月より「重度の原発性腋窩多汗症」が保険適応となったことで、ワキ汗で日常生活に支障を来すような方に対し、少ない費用負担での治療が可能となりました。

残念ながらすべての方に保険診療での治療が可能というわけではありませんが、一定の基準を満たすと保険診療でのボトックス治療が可能となります。気になる方は以下の項目をご自身でチェックしてみてください。

 

●原因不明の過剰なワキの汗が半年以上前から続いている

●さらに、以下の6項目のうち、2項目以上に当てはまる

o   両ワキで同じくらい多くの汗をかく

o   ワキの汗が多いため、日常生活に支障が生じている

o   週に1回以上、ワキに多くの汗をかくことがある

o   このような症状は25歳より以前にはじまった

o   同じような症状の家族・親戚がいる

o   眠っているときはワキの汗がひどくない

 

保険診療を行っている医療機関は限られておりますが、原発性腋窩多汗症と検索すると保険診療を取り扱っている最寄りのクリニックが検索できます。保険適応が可能か、施術が可能かの最終的なチェックは担当の先生のご判断となりますが、自分が当てはまるかもしれない、と気になる方はぜひ一度最寄りの医療機関に足を運んでみてくださいね。

注射ということで痛みが心配な方もいらっしゃるかと思いますが、痛み対策に関しても細い針を使うなど、各クリニックで工夫していることが多いです。受診の際に痛みについてお聞きすると良いと思います。

ではまた来月!

 


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