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内藤 由貴子 カラー&心理セラピスト、フラワーフォトセラピスト フラワーフォトセラピー協会
忙しくて目の前の仕事を追ううちに、自分が何を感じどう生きたいのかわからなくなっていませんか。心理学と色の言葉をつなげる心理・カラーセラピストとして、約15年間、主にワーキングウーマンのご相談にのってきました。色を知って自分に還り「私色」を生きる方法をお伝えしていきましょう。
あなたのこころの声に耳をすましませんか? 色を知って「私色」を生きる方法 メンタルカウンセリング 2014-06-19
自分に還る最初のステップ 紫のこころの声を聴く

こんにちは。心理・カラー&フラワーフォトセラピストの内藤由貴子です。
この梅雨の季節は、あじさいの花が目を楽しませてくれます。あじさいにはいろいろな色がありますが、淡い紫の花は、青もピンクも溶けて混ざり合ったような微妙な色合いが美しいですね。

漢字で書けば、「紫陽花」と紫の字があり、私にはやはり紫の花の印象が強いです。

 さて、色がさまざまに変わるためか、あじさいには、七変化の異名があるそうです。
実は、紫には、「変化」の意味を見出すことが多いのです。
紫からこころの声を聴く時、変化に向き合うことに関係することが、少なくありません。

 さて、「変化」と一言で言いますが、3つのパターンで考えてみましょう。

 1つは、生きる上で何か状況が変化する場合です。例えば、卒業して、学生は社会人になるという変化。または、独身の人が結婚する場合など。また、職場の人員配置や恋愛なども、自分に変化をもたらします。

 2つめは、人間、自分の質自体をガラリと変えてしまう変化をすることがあること。例えて言えば、さなぎから蝶になるような変化です。その例として、フィギュアスケートの町田樹選手を取り上げてみます。
 ある雑誌のインタビューによれば、町田選手は、オリンピックの代表選考で、有力候補がひしめく男子フィギュア界で一流のアスリートとして代表になるために、固定観念(「自分はできない」と言う思いこみ)を崩す決意をしたそう。その時、例えたのがまさに「さなぎから蝶への生まれ変わり」。
結果、オリンピックは5位入賞、世界選手権では、銀メダルを獲得。華麗な蝶のような大活躍でした。
 
そして3つ目のパターンは、一たん全部壊して改めて作り直すような変化です。これは、作り上げたものを壊すことに、かなり痛みを伴う可能性があります。しかし、新しい家を建てるためには、古い家をいったん壊す必要があるように、一度大きなものを手放さないと次のステップに入れません。
 壊すべきものが何なのか。それは築いた地位や仕事の場合や、自分の唯一のより所としていた信念や大切なことなら、死と再生のプロセスと言うほど、その変化は厳しいものになります。
 
 ところで紫は、青と赤、またはピンクを混ぜてできます。ということは、青の内側へ向かいとどまるエネルギーと赤の外側へ押し出すエネルギーの相反する力が拮抗することを意味します。(2-20の青と1-16の赤のコラムを参照してください)。
 変化に抵抗する人は少なくありません。変化を紫で見ると、半分の青は今にしがみつく現状維持を望みます。今のままでも、それほど悪くなければ、多くは、ここに留まることを選びたいはず。
 そして、もう一方の赤は、「そんなのイヤ」と拒否するエネルギーです。
どちらの色からも、変化に抵抗が起こるのも無理もないと思いませんか。

 かつて鴨長明は「方丈記」の冒頭に「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」と書きました。
 これは仏教の諸行無常に通じ、どんな本質も同じ状態にとどまることはないという意味です。
言い換えれば、変化しないものはないということ。
 本来、変化に抵抗しても、意味ないのです。でも、私たちは変わることに潔くなれません。

 変化を乗り切るには、まず「青」視点で、何にしがみついているのか気づくことです。しがみつくのは、今がまあまあなら、未知の世界より不安も少ないから。でも、意外なものにしがみついていることもあるのです。例えば、過去のトラウマや悲しみなどの感情。癒した後、どのように自分の足で立ったらいいのかわからないので、意外に手放すことに抵抗をする人がいます。

 次に、「赤」の視点を借りて、客観的に自分を見られれば、自立できる自信を得て、トラウマなどを手放してもよくなるでしょう。

 セラピーは、自立のサポートが目的ですが、気づきへの原理はシンプルなのです。

 変化を超えたら、人は、自分が成長したと感じるでしょう。実は、紫は虹の7色の最後の色。オズの魔法使いの「虹の彼方に」という歌のように、変化の彼方で、夢が現実になるのかもしれません。
紫の半分の青は人生の目的につながり、半分の赤はそれを現実化することを意味するのですから。


内藤 由貴子  あなたのこころの声に耳をすましませんか? 色を知って「私色」を生きる方法  コラム一覧>>
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