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■ 東京ウーマンインタビュー


俳優と福祉、どちらも日常にある等身大の自分 vol.2

福祉の仕事に出会って

片岡:最近、力を入れていることはなんですか?

つみき:福祉ですね。福祉の勉強を頑張っています。なかなか理解していただくのが難しいんですが、福祉と俳優の仕事は、自分の中では全部一緒なんです。

片岡:きっかけはなんだったのですか?

つみき:興味はずっとありました。妹が介護士というのもありますし。きっかけは東京から地方に引越したら俳優の仕事が継続しにくくなっちゃったんですよ。東京との間を往復して一所懸命やってはいたんですが、途中で息切れしてきちゃって。仕事をしていない時間に何かをしたいと思った時に、ある人に相談したら、「福祉的なことに興味があるんだったら、資格を取ってみたらいいんじゃないの」とアドバイスを受けて、介護職員初任者研修という資格を取ったんです。

それでヘルパーを始めたのですが、これは専門的な勉強をしないとできないと思って勉強をしはじめ、どんどんのめり込んでいきました。国家資格を取りたいなと思うようになったのですが、国家資格を取るには大学でないとダメなのです。それで現在に至るという感じで。

片岡:今回の映画は内容的には、まさにど真ん中だったんですね。

つみき:そうなんです。自分の欲求や、これまでやってきたことの全部が重なっていて…。だから本当に作品を観て頂きたいですし、楽しんでいただけたらこんなにありがたいことはないです。

片岡:福祉系のものとか介護とかに興味があるから、やりたい!っていう「フラグ」を立てるとかできるじゃないですか。そういうオーラは周囲には出していたんですか?

つみき:具体的なことはしていないです。でも考えたら私、「精霊のささやき」という映画が、あれもホスピスとか、そういう施設でのお話なんですよね。

片岡:人と人との繋がりもそうですけど、自分がこれまでやってきた活動と、今現在やられていること、あるいは演じる役柄とが、自然と自分の内部で繋がることってありますか? 

つみき:私も内に籠りがちだった時もありました。でもやっぱり外に出ていった方がいいと考えた時に、どうやって実際に出ていこうかなって考えて、ブログをやってみたり、いろいろ動いていたりしていたんです。

でも無理して出ていってもしょうがないし、持続するにはどうしたらいいんだろうと考えました。結局ヘルパーや、資格を取ることにつながり、今に至ります。あえて「繋がり」と言うのではなくて、結果的に今こうなっているのかなあと思います。

これからのこと

片岡:今後の話を伺います。以前、お会いした時はお子さんが少し手が離れた、だからまた少しいろいろなチャレンジができるかもしれないみたいなことを仰っていました。その時がいつになるのかと思っていました。今回は映画に主演ということですので、結果として今後はお仕事もフル回転になりますよね。

つみき:タイミングがあれば、もちろん頑張らせて頂きます。

片岡:新しいチャレンジをするとしたら、映画、舞台、テレビ、バラエティ、トーク番組…この領域でというのはありますか?

つみき:はい。舞台は好きです。一番エネルギーをもらえます。映画も好きです。

片岡:こんな役とか、こんなジャンルとか。

つみき:役だと、変なおばさんの役がいいです(笑)。

片岡:変なおばさん?僕から見ると、ずっとだいたいは変な役のことが多かったような(笑)。

つみき:え、そうなんですか?見方がみなさんいろいろだから面白いですね。

片岡:デビューの頃の映画だけでも「精霊のささやき」「花のあすか組」「桜の園」「TVO」・・・主演作はだいたいちょっと浮いているというか、アウトサイダーといいますか、そういう意味では今回はごく普通の役ですね。気持ちの流れが最後まではじけないところが。

つみき:確かにこの作品のレイコ役は日常的な役ですよね。そう、なんだかエキセントリックな役ばかりだったので、普通の役をやりたいと昔思っていたのを思い出しました。やっとこの年にして日常的な役をやれたということですね(笑) 。

今後の活動としては、本当に素晴らしい方たちとお仕事させていただいているので、これを還元していきたいです。それは強く思います。ただ私はこうと決めちゃうとそこしか見えなくなりますし、そこじゃなきゃいけないんだと思い込んでしまうタイプなので、「こうしないといけない」と思うことはやめているんです。ただ「還元したい」ということはすごく思ってます。そのためにもヘルパーも福祉の勉強も全部、絶対にマイナスにはならないと思っています。今、頑張ってやることがどこかに繋がっていって欲しいなと思っています。

片岡:ステキなお話をありがとうございました。

つみき:ありがとうございました。

 

つみきみほさん プロフィール


1971年生まれ、千葉県出身。1985年吉川晃司主演映画ヒロイン募集オーディションでグランプリを獲得し、翌86年映画「テイク・イット・イージー」(大森一樹監督)でデビュー。1990年「桜の園」(中原俊監督)で毎日映画コンクール女優助演賞受賞。
他の主な出演作に映画「花のあすか組!」(崔洋一監督)、「蛇イチゴ」(西川美和監督)、テレビ「輝け隣太郎」(TBS)、連続テレビ小説「かりん」(NHK)など。
近年は映画「ちはやふる 下の句」(小泉徳宏監督)、TV「深夜食堂3~きんぴらごぼう~」(山下敦弘監督)などに出演。

ヘアメイク:中西瑞美
スタイリスト:岡田紗季
カメラマン:わたなべりょう

『話す犬を、放す』
(『はなすいぬを、はなす』)

2016年/日本/84分 
監督・脚本:熊谷まどか
出演:つみきみほ 田島令子/眞島秀和 木乃江祐希
製作:埼玉県/SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 
制作:デジタルSKIPステーション、オフィス・シロウズ
特別協力:川口市
配給・宣伝:アティカス

Ⓒ2016埼玉県/SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ

2017年3月11日(土)
有楽町スバル座ほかにて全国公開

 

インタビュアー
片岡 英彦

株式会社東京片岡英彦事務所代表/東北芸術工科大学企画構想学科/東京ウーマン編集長

京都大学卒業後、日本テレビで、報道記者、宣伝プロデューサーを務めた後、アップルのコミュニケーションマネージャー、MTV広報部長、日本マクドナルド・マーケティングPR部長、ミクシィのエグゼクティブ・プロデューサーを経て、片岡英彦事務所(現:株式会社東京片岡英彦事務所)設立。企業のマーケティング支援の他「日本を明るくする」プロジェクトに参加。フランス・パリに本部を持つ国際NGO「世界の医療団」の広報責任者就任。2013年、一般社団法人日本アドボカシー協会を設立。戦略PR、アドボカシーマーケティング、新規事業企画が専門。東北芸術工科大学 広報部長/企画構想学科 准教授。

 

 



 


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