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■ 東京ウーマンインタビュー


ママが自然体で働ける社会づくりを目指して!

ママが自然体で働ける社会づくりを目指して!

CoccotoGroup代表 宮本直美さん

グループ5社の代表。在宅ワーカーを活用した人材サービス、女性の発信力を活用したプロモーション事業などを手掛ける。2児のママ(小3男児、4歳女児)。子どもを育てながら働き、働きながら子どもを産む。“ママが自然体で働ける・活動できる社会づくり“がライフワーク。
・埼玉県出身 昭和女子大短期大学部卒(1995年3月)
株式会社コッコト 代表取締役 社長

コッコト保育室 園長
PowerWomenプロジェクト代表

・株式会社パワーウーマンスタイル 代表取締役 会長
・株式会社ウーマンエコノミクス総研 代表取締役 
・(公財)埼玉県産業振興公社 生活サポート産業支援コーディネーター
さいたま市総合振興計画審議会 審議委員

・株式会社パワーウーマンプラス 代表取締役 
・株式会社パワーウーマンデザイン 代表取締役 
・(社)埼玉ニュービジネス協議会 理事

【株式会社コッコト 受賞歴】
第12回テレワーク推進賞「奨励賞」
第5回ニッポン新事業創出大賞「特別賞」
平成21年度埼玉県いちおし起業プラン大賞「優秀賞」

埼玉県多様な働き方実践企業
さいたま市CSRチャレンジ企業認証


まず、宮本さんが手がけていらっしゃる事業について教えていただけますか?

子育て中のママに向けて、在宅ワークによる就労支援や、ママの“働きたい”を応援する情報サイト「PowerWomen」の運営など、育児と仕事の両立をサポートする事業をおこなっています。女性の社会進出が進む現代では、出産を機に仕事を辞める女性は60%を超え、家庭と仕事の両立が難しい現状の改善を目指して「女性が自然体で働ける社会づくり」をテーマに活動しています。

個人事業主として起業後、2008年に株式会社コッコトを設立しました。フルタイムで働くことのできない子育て中の女性達に「在宅ワーカー」という働き方を提案しています、企業や行政から受託した業務の部を再受託するカタチで、在宅に埋もれている女性の労働力を社会に活かすことを使命としています。

また、株式会社コッコトを設立した半年後には事業所内保育施設「コッコト保育室」を設置しました。そして、2011年の東日本大震災後に、夫と家を津波で流された母親が子どもを残して命を絶つという悲しい現実を知り、被災地のママが子育てをしながら働くすべを見い出すための自宅起業を応援すべく「PowerWomenプロジェクト」を立ち上げました。ボランティアでは継続できないという思いから、自宅起業を支援する活動を事業化。その他、在宅ワーカーのチカラが活きる専門性の高いサービスをそれぞれ別会社として4社設立し、現在はWEBデザイン、イベントセミナー企画運営、商品企画など、それぞれの分野に特化した5つのグループ会社を経営しております。

法人設立後半年には保育施設の事業所内設置を実現されていたのですね。保育施設は赤字経営になるからと尻込みする企業が多いなか、保育施設の運営は大変ではありませんか?

保育室の運営は単体でみれば赤字ですが、私はその赤字を採用コストだと考えています。
あわせて安心して働きつづけるために必要不可欠な施設であり、福利厚生だと位置づけています。
起業したばかりのとき、最も痛感したのは運営資金でもなく“信頼” の大切さでした。信頼がないと仕事はもらえません。収益が小さくてもいいから信頼につながる実績をつくろう。そして収益を積み重ね、自分たちの手で自分たちが必要とする施設である保育室の設置を決意しました。

育児と仕事の両立をサポートしていると言う会社はたくさんありますが、事業所内に保育室を設置できている会社はほとんどありません。保育室を設置することで、コッコトが育児と仕事の両立をサポートするために事業に取り組んでいることを実証することができるとおもったのです。

結果、私自身もそうであるように、第二子を授かっても子どもの預け先に困ることなく安心して働きつづけることができました。スタッフの妊娠・出産は私にとって何より嬉しいことです。

宮本さんは子育て中に起業されたとお聞きしました。起業された経緯を教えていただけますか?

ベンチャー企業の経理職を10年経験後、第1子出産を機に素敵なお母さんを夢みて退職したのですが、初めて体験する子育ては本当に大変で。育児や家事だけでなく仕事もすることで子育てのストレスを軽減し、日常にもメリハリをつけられるとおもい、就職活動をしたのですが、7ヶ月の子どもを抱えての就職活動。50社ほど経理系の求人に応募しましたが、1社も面接まで進みませんでした。それなら子育てをしながら働ける在宅で仕事をしようという流れで起業しました。

50社からの不採用から在宅ワーカーとして起業され、今や5つのグループ会社の社長とは驚きです。ずばり、子育てしながら起業を成功できたのはなぜでしょうか?

まだまだ成功の領域には達していませんが、おかげさまで7期を迎えることができました。私は昔からどんな事があっても、何でもポジティブにとらえて悩み事を深刻に考えすぎない性格だったことが幸いしていると感じています。とてもシンプルですが、ネガティブな事はあまり考え込まず、常に自分に良い方向とは何かを考えて行動してきたことが、結果、子育てのストレスや産後の再就職困難という壁を、在宅ワークで起業というチャンスに変えることができました。

日頃から常に最善を尽くすことも大切だとおもいます。私が起業したとき、最初のお取引先は以前に勤めていた会社でした。それは、その会社で働いていた時に、与えられた仕事に対して常に一生懸命に取り組んできたことや、周りに迷惑がかからないように丁寧に引き継ぎをし、良好な関係で辞める事ができていたので、退職後も気軽に起業したことを報告することができまして、幸いにも在宅業務をいただき、起業の一歩を踏み出すことができましたのです。

ポジティブなマインドと日々の積み重ねが大切なのですね。私も子育期にはぜひ宮本さんの在宅ワークを活用したいです。在宅ワークの魅力を教えていただけますか?

 子育てに入ると、産前のようなフルタイムの仕事は容易ではあり ません。ですから、子育に入った時こそ、在宅ワーカーやフリーランスとしてのビジネス経験を積む最適な期間だとおもいます。

在宅ワーク未経験者は、在宅ワークを自分にできるだろうかと不安を抱くかもしれませんが、案件は多種多様で、手軽にすき間時間で完了できる案件もたくさんありますので、産後の社会復帰に向けてのリハビリとして、ちょっとだけ試してみるくらいの軽い気持ちでトライしてみてください。

在宅ワークは、内容からみて報酬が少ないと感じる方もいらっしゃるとおもいますが、例えば、今まで事務職の経験のみだった方は在宅ワークを通して、営業促進業やライター業に挑戦するなど、スキルアップやキャリアアップのきっかけに役立てていただけるとおもいます。

キャリアアップにもつなげられるのですね。在宅ワークを本業にするには?

専門スキルがあればもちろん役立ちますが、在宅ワークを成功させる上で最も大切なのは、法人顧客に対するコミュニケーションマナーです。在宅ワークはメールや電話でのやりとりが中心なので、お互いの顔を見てコミュニケーションできないぶん、文章や言葉のマナーに十分気をつけて信頼を築くことが、在宅ワークの受注を増やしていくポイントです。

なぜ、1つの会社を拡大させるのではなく、社員を独立させてグループ化するスタイルを?

コッコトの創業当初から“企業内起業”をミッションに掲げて、小規模の企業を複数立ち上げ、グループ企業としての事業拡大をイメージしていました。現代では、女性が再就職から幹部や取締役などのトップになることは容易ではありません。だからこそ、私は目指せば社長になれる仕組みをつくることで、コッコトの社員に、誰でも、子どもがいても、目指せば社長にもなれるのだから、上を目指して頑張ってほしいという願いでグループ企業としての事業拡大をえらびました。

自分らしい働き方が楽しめる社長職は非常にお勧めなのですが、残念ながら“社長になりたい”と志願する女性は少ないのが現状です。女性社長というと、時間に追われて大変そうだとか、精神的にきつそうとか、ネガティブなイメージを持つ女性が多いのですが、私は感受性と柔軟性の豊かな女性こそ、社長職に適しているとおもいます。コッコトの社員が社長になりたいと思ってくれるよう、肩肘張らずに、楽しく働く社長であるように心がけています。

5社のグループ会社まで成長を遂げた今、これからはどんな事業に力を入れていきたいですか?

どんなに時間がかかっても達成したい目標として、昨年より、コッコトグループから100人の女性社長をうみだし、一社の年商1億円、つまり100人の女性社長で年商100億円を目指す「女性社長100人創出プロジェクト」を始動しました。1人1人の力は小さくても、それを沢山束ねて少しでも利益を出していくことで、子育て中の女性であっても、日本経済に元気を与えられるようなそんな存在でありたいと願っています。

具体的に、これから新たに力を入れていく事業としては、ライター事業と、企業の社内向けイベントや社内研修などの法人社内向けイベント事業です。ライター事業は、いま受託している在宅ワーク案件のなかでも、在宅ワーカーが安定的に収益を得られる業種としてライター業が多いため、強化していきます。

日本には、ママが自然体で働ける社会づくりのために、女性のチカラを活かし事業化できることがたくさんあります。今後も女性社長と社長を支えるスタッフが一体となり、全員が仕事以外の営みと自分自身を大切にしながら働く企業モデルを実践していきたいです。

最後に、これからを生きる次世代の女性達へメッセージをいただけますか?

一番伝えたいのは“人生は必ず終わりがある。だからこそ、与えられた時間を大切に生きてほしい”ということです。迷ったりする時間があれば、まず動いてみて。チャンスを逃さないでとお伝えしたいです。

時間を大事にするというのは、社内で一番大切にしている言葉で、“Time is money”という人もいますが、私は“Time is命”だとおもっています。そして、その大切な命を使ってまでやるべき仕事なのだろうかと常に考えます。

私自身、2年前に母を看取る経験をしました。目の前で母が亡くなっていくのをみて、生きているだけで、もう十分に素晴らしいということを深く痛感しました。両親から有り難い命を授かって、私も我が子を授かって、命をつなぐ。この与えられた命の時間を生きられるだけで、私は十分に幸せなのだと悟りました。

だからこそ、限られた命の時間には優先順位をつけて、人生において最も大事なことを大切に生きるよう心がけています。ぜひ、若い世代の方々にもご自身の限られた命の時間を大切にし、幸せに生きていただけたらなとおもいます。

“Time is 命”とても心に響きました。両親から受継いだ尊い命の時間を大切にがんばりたいとおもいます。本日は本当にありがとうございました。

 

インタビュアー
img和田 江美子
女性視点で、愛が広がるライフスタイルをトータルサポートする女性応援団体「ガールズ ラヴィング プラネット (GLP) 」の代表理事。東京を拠点に、様々な女性応援活動を行っている専門家を講師に招き、女性限定セミナーや交流会の開催など、女性が語り合い、生涯の質を高めあえる学び場と、女性の悩みの解決、癒し場を提供し、女性の健康、メンタルヘルス、自己愛、恋愛、結婚、離婚、夫婦愛、家族愛、子育て、性生活、性教育など、心身ともに健康で愛が広がる( LOVExLIVING = ラヴィング )ライフスタイルをテーマに活動しています。
女性応援団体 ガールズ ラヴィング プラネット (GLP)
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