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原 かや 医師 八重洲形成外科・美容皮膚科
美容医療というと手術などの大きな変化を考える人も多いと思います。実は美容クリニックはきれいを保つ秘訣の宝庫!美容医療との上手な付き合い方を現役美容クリニック院長がお伝えします。
美容医療との上手な付き合い方 ビューティ・美容 2016-04-06
たかが擦り傷、されど擦り傷。どうする顔の怪我?

こんにちは。八重洲形成外科・美容皮膚科の原かやです。
4月は歓迎会やお花見など飲み会が続きますね。いつもより少し多めにお酒を飲んでしまって転んでしまった経験はありますか?今回は顔をけがしてしまった時の対処法について書いていきたいと思います。

 

酔っぱらってしまって、転んだ。
いつもだったら手がでるのになぜが顔から着地した。
顔に多数のすりむき傷ができた。
とりあえず眠かったから寝たけど、朝起きて自分の顔を見て愕然とした。
しかも結構腫れてる!!!!
やばい!!会社いけないし!メイクもできないし!
病院にいかなきゃ!!!!

 

という流れで当院を受診される方が結構いらっしゃいます。
所詮すり傷、されどすり傷。

傷の中にアスファルトの黒い色素や砂利が残っていたままで傷が治ると「外傷性刺青」という状態になってしまうこと、ご存知ですか?

また、皮膚の中に異物があることで炎症が続き、赤く盛り上がったり、ずっとジュクジュクしたままだったり、いろんなことが起こりうるのです。

ですから、たかが擦り傷ですが、直後の処置がとても大切なんです。
ここで、創傷治癒の専門家、形成外科医の出番です。

小さな異物の混入が予想される傷は局所麻酔の注射をした後、ごしごしとブラシでこすります。

傷をこするってどういうこと?!って思われるかもしれませんが、このひと手間が外傷性刺青のリスクを軽減するのです。

そして小さな汚れを取った後は湿潤環境を保ち傷を治していきます。
軟膏をしっかり塗ったり、被覆材を張ったりします。

二週間程度で傷が治れば傷跡の心配は少なく、問題は炎症後色素沈着や炎症後紅斑をいかに早く改善するかという点になります。


やけどのコラムでも書きましたが、炎症後色素沈着は遮光が大事です。刺激の少ない日焼け止めをしっかり塗ってくださいね。

 

また、気になる顔の腫れですが、これは骨折の有無をまず確認します。
・明らかに鼻が曲がっている
・物がダブって見える
・顔の片側を触った感覚がおかしい
・口がいつものように開かない
・咬んだ感じがいつもと違う など

一つでも当てはまることがあれば病院に行きましょう。
緊急性はそこまで高くはないのですが、手術が必要になるケースが多いです。
まずは近隣の病院を受診し、手術のできる施設の整った大きな病院を紹介してもらう事になるでしょう。

一つも当てはまらない場合
でも、、顔が腫れてて、痛みがあり、早く腫れをひかせたい。
そんな人には当院では腫れや痛みを早く改善させる漢方薬を処方させて頂くことが多いです。

実は先日抜歯をして顔がパンパンに腫れた私も、この漢方薬を飲んで予想より早く腫れが落ち着きました。

もちろんこの漢方薬の処方は保険診療です。


少しでも早く腫れをひかせたい、そんな方はぜひ漢方薬をお試しください。

怪我をしないのが一番ですが、怪我をしてしまったときは受診をためらわないでくださいね。
最初の処置で傷の経過が変わってくることも多いのです。


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