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内藤 由貴子 カラー&心理セラピスト、フラワーフォトセラピスト フラワーフォトセラピー協会
忙しくて目の前の仕事を追ううちに、自分が何を感じどう生きたいのかわからなくなっていませんか。心理学と色の言葉をつなげる心理・カラーセラピストとして、約15年間、主にワーキングウーマンのご相談にのってきました。色を知って自分に還り「私色」を生きる方法をお伝えしていきましょう。
あなたのこころの声に耳をすましませんか? 色を知って「私色」を生きる方法 メンタルカウンセリング 2015-05-21
あなたは悪くない、そして親も悪くない

このコラムをお読みのあなたは、心理学やセラピーなどにきっと興味をお持ちなのだと思います。そんな方なら、子供の頃の自分を今に至るまで引きずっているような話を聞いたことがあるのでは?

実際に私が受けているご相談でも、今の人間関係や恋愛や仕事に関しての相談であっても、子供の頃のご自身の感情、傷ついた心などが関わっていることが少なくありません。

最近、こちらからそのような話をする前に、自分から「今の自分の状態は、子供頃の親のせいだ、こんな家庭環境に生まれたからだ」と言ってくる方が、多くなった印象があります。

 確かに、生きづらく感じている人が多い中、自分のこころのバランスをとるために、どうしてそうなったのかと理由を探したくなるでしょう。

どこか生きづらさを持つ人の多くは、自信がなくて自分を受け入れることができず、ありのままの自分なんてとても愛せないと感じています。自分にダメ出しをするのは得意?だけれど、自分にOKはできにくい人が多いのです。

そんな傾向がある人が、そうなった理由の一つに、親との関わりでそうなったと気付くことがあります。

しかし一方で、そのまま親の被害者に留まってしまう人が多くなったと感じられます。それでは、親との関係で無理があったと気付いても、その状況を超えるところまで行きません。

ある人は、「今の私がこんなふうになったのは、親のせいだ、だから親にあやまってほしい」と言っていました。私が相談に乗る前に、そうした本を読み、「親に原因があるのだから、あやまってもらわないと、私は前に進めない」とおっしゃるのです。

しかし、このようなケースの場合、親があやまってくれることはまずありません。

なぜなら、親は責任を回避するというより、娘があやまってほしいと言う意味が、親には理解できないからです。

娘本人も気付いていないかもしれませんが、本当は、あやまってもらうことが目的ではなく、あやまられることで、自分は親に愛されているという実感を取り戻したいのです。

しかし、あやまれと迫れば迫るほど、人は引くもの。結局、本人が親の被害者である限り、いつまでも親に愛されていた感覚を取り戻すことができません。

これでは、だれも幸せになりません。

では、何が解決になるのでしょうか。

一つは、自分自身が今、生きづらくても、自分が悪いわけではない、と気付くことです。

最近、他罰的で、他者を責める人が増えていると言われるので、誤解されるといけないのですが、ここで対象になる人は、他責ではなく自分を責める傾向にある人です。

一般にそういう人は、自分の何が悪いのか、何が十分ではないのかと、子供のころから自分を責めてきた人が多いのです。

 そして、その十分でないと感じるのは、実は錯覚であることが多いのです。

よくあるのは、漠然とした罪悪感。何か償わなければいけないような感覚を持つ人もいます。しかし、償わなければならないような事実は、まずありません。自分が悪いわけではないのです。

 例えば、親の期待に応えようと無理して、それに応えきれず自分を責めている場合なら、理由は親にあるかもしれません。でも、その場合も、親が自分を認めてくれなかったことが原因でも、親が自分を愛していなかったのではありません。もちろん自分が悪いわけでもありません。

また、子供のころから、親の態度がそっけなくても、その親が子供を愛していないのではなく、愛情の表現が不器用なだけだったのかもしれません。

 親は、子育てのプロではありません。自分という子供が親の元に生まれた時、試行錯誤して子育てしたのではないでしょうか。親も自信がないからこそ、過剰に関わりすぎたり、どのようにかかわればいいのか悩んだはずです。

親も、悪いわけではなかったのです。

 さらに、もっと自分でできることがあります。

まず、自分が子供の頃の親の年齢を考えてください。もしかしたら、自分自身が親の年齢を超えているかもしれません。今の大人のあなたが、その頃の親を想像すると、未熟な親の姿が見えませんか。すると親を許せるかもしれません。親の被害者から卒業できるのです。

それこそが、親を超えて、自分の人生に自分で責任をもてた瞬間です。

 大人の視点を持てた時、成長できた自分に気付くのではないでしょうか。

*パンジーの紫の色はヒーリングにつながります。でも受け身ではなく、自らの意識を変化させた時、ヒーリングは起こるのです

 


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