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滝川 奈穂 代表取締役 株式会社CTS東京
夢を現実にするには、自らきっかけを掴みにいくしかないと思います。もし何か迷っていることがあるなら、勇気を出してその一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?
人生ネタづくり-キッカケはどこの国? キャリアアップ 2013-11-24
起業というワークスタイルのキッカケ~ニューヨーク編~

■超就職氷河期の申し子だったからこそ・・・

私が大学生の頃、超就職氷河期で、これからの世の中の価値観や女性の働き方などが変わるタイミングだと感じていました。また、就職した後のキャリアイメージが全く掴めず悶々としていました。

こういう時こそ逆転の発想と思い、「人が右に行くなら左に行ってみよう」と考え、まずやりたいことからやることを決断。一度は海外で留学し働いてみたいという思いがあり、就職をせずアメリカに渡りました。

昔から都会から攻めるクセがあるようで、まずは世界の中心部ニューヨークへ。

 

■アメリカで流行った5年後が日本のトレンド

ニューヨークで自立した女性にたくさん出会い、そこには時代を闊歩するワーキングウーマンたちの姿がありました。

「スニーカーはいて、スーツ着て、保育園に子供預けて、堂々と働く女性がたくさんいました。
それを見ながら、ああ、日本はもうすぐ、こういう風景がもっと当たり前になるなあ~」と。

大学時代これからの女性のワークスタイルがイメージ掴めず悶々としていましたが、日本のトレンドの5年先を行っているアメリカでワーキングウーマンたちを潜在的に見ることにより、ようやく自分の中で探し求めていたキャリアやワークスタイルのイメージを掴むことができました。

その当時日本の女性経営者は全体の5%に過ぎなかったのですが、ニューヨークで出会った女性たちの考え方や働き方も日本で数年後には受け入れられ、起業も女性の職業の一つとして、又働き方の一つとして日本でも認知されていくだろうと予測。

そして、日本に帰国し、相変わらず就職戦線が冷え切っていた日本で、アメリカを見てきた経験を生かして起業を決意します。

 

■その当時自分の強みはこれ以上失うものがない

何よりも人のご縁、タイミングというものを常に大切にしています。
本当にここまで人のご縁で生かして頂いたようなものです。

自分の予想より、起業のきっかけ・タイミングが人のご縁により思いのほか早くやってきました。
その当時24歳でしたが、今でも起業しようと決断した心境を鮮明に覚えています。

ニューヨークから帰国したばかりでしたので、見事に何も無い無いずくし状態でした。
「お金もない・職歴もない・人脈もない・・・・」

その当時の自分の強みは、「これ以上失うものがない」ということでした。

だからこそこれ以上失うものがないのであれば、このタイミングで起業をしない方が逆にマイナスだと思い、若さゆえの無謀さもありましたが、ようやく起業というワークスタイルでキャリアをスタートさせることができました。

■起業ネタは数少ない経験のみ
今であれば学生起業など普通にありますが、その当時学生だった頃はまだまだ女性起業が少なかったこともあり、自分も全く起業するとは思っていなかったので、特に起業するための商材ネタはありませんでした。

また就職せずに海外留学をしていたこともあり、社会人経験もなく、職業観もこれから作らないといけなかったので、数少ない経験の中で自分ができることを探すしかありませんでした。

ニューヨークにいた時にいつか海外就職をしてみたいと思っていたので、多くのアメリカの企業の門を敲き、インターンシップの経験をさせて頂きました。

 

■「女性×海外×キャリア」のキーワード

そして、アメリカで経験をした「留学」と「海外インターンシップ」という2つのキーワードで、女性のキャリアに特化し、自分が海外に渡る時に知りたかった海外への留学・就職に関する情報を、プログラム化して提供することを始めたのです。

これまで多くの方の海外キャリアのご相談を受けてきましたが、新たな一歩を踏み出されたことによって、新たな人生を切り開くキッカケにして頂けることが何よりも嬉しいです。後悔しない決断をしてもらうための最後の背中の一押しをさせて頂くのが私の仕事だと思っています。

起業当時はまだ女性起業ブームが来ていなかったので、周囲にもなかなか理解されず、生きにくい20代でしたが、5年後アメリカでイメージしていたように、日本で女性起業ブームが起こり、女性の職業の選択肢の一つとして理解されるようになったので、今は本当に起業というワークスタイルを早期に確立することができようやく良かったと思えることができました。

 

■今の不景気世代の女子学生はどんなワークスタイルを模索?

今の学生も不景気で就職難と言われる時代だと思われますが、学生の職業の選択肢の一つとして起業というのがしっかり根付いているように思います。

大学卒業後は就職せず、海外で起業するという女子大生に出会いました。さすがに自分が学生時代海外でいきなり起業するという発想はなかったので驚きましたが、今は学生にも起業という職業が選択肢の一つとしてなっていることも嬉しいです。

更に海外で起業という発想がホーダレスな思考で素晴らしいと思いました。不景気世代と言われる人達がこれからもっと行動力があって、勢いのある学生はどこに向かうのか楽しみです。不景気だからこそできる事や開く道が必ずあると思うので・・・。

 

➡ニューヨークに行った事がキッカケに東京での起業編へ・・・つづく。


 


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