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■ 東京ウーマンインタビュー


次世代経営者を応援して、日本をもっと元気にしたい

次世代経営者を応援して、日本をもっと元気にしたい

舘野 愛 さん
ユメリアコンサルティング株式会社
代表取締役
女性こそ、お金の教養を身につければ人生はもっと輝く!
舘野さんは、どのようなきっかけで起業しようと思われたのですか?
勤務税理士として税理士法人で10年少し働いていました。前職は比較的大きな組織でしたので、上場系企業の四半期決算対応や組織再編・連結納税などのお仕事から、中堅中小企業経営者の会計・税務・財務をコアにした経営コンサルティングまで幅広く仕事があり、様々な経験を積ませていただきました。とても充実していましたし、本当に勉強になりました。

ただ、自分の中で経験を積んでいくにつれ、中小企業経営者、特に次世代の経営者のサポートにフォーカスしていきたいという想いがどんどん強くなり、組織の中の一員ではなく、起業という選択をとりました。
税理士の資格はとても難関だと伺いますが、お勤めされながら取得されたのですか?
20代のうちに集中して勉強しましたので、短期間で取得できたというのもあります。やはり時間が長くなればなるほど難しくなったと思います。税理士会のアンケートによると、税理士の平均年齢は60歳程度、内訳では60代が27%、80代の方が10.3%と、生涯現役の世界なんです。なので30代でかつ女性の税理士というのは少数派のようですね。
実際に独立しようと思われたのはいつごろですか?
本を出版した経験が大きいですね。本を出版し「著者」というものになると、これまでとは異なる世界の様々な方との出会いや交流が生まれ、そこで見えてきた新しい世界に触発され、自分の未来や軸が広がりました。

新しい世界で考える自分の未来と現状を比較した時、これまで通り組織の中でやっていくよりも、自分で新たに発信し、アクションを起こした方がもっとスピーディに行えるんじゃないかと。そう思った時から1年ほどで起業しました。 とはいえまさか自分が本を出版するなんて思ってもみませんでしたが。
どのような経緯で本を出版されたのですか? ご著書「夢を引き寄せるお金の授業」の帯「2人で年収1000万円でも危ない時代が来ているのです!」というコピーもショッキングですね。
ある女性経営者の方のご相談をお受けしていた時、自分自身の経験も交えてお話をさせていただいたんですね。するとその経営者の方から、多くの方に伝えるべき内容だから是非出版しなさい、とお話をいただきました。

その著書では、勤務税理士時代に体調を崩した経験から得た学びを中心に執筆させていただいたのですが、収入がゼロになるかもしれないという不安は本当に恐怖でした。

当時の私は、日々クライアントの帳簿を見せて頂き、アドバイスする立場だったにも関わらず、いざ自分自身となると忙しさを理由に帳簿(家計簿)さえも全くつけていないどんぶり勘定でした。「紺屋の白袴」「医者の不養生」とはよくいったものです。

これからの時代を生き抜くためには、会社だけでなく個人においても、「収益を最大化し、費用を最小化した上でお金をしっかりと残す」、「残したお金を投資に回してリターンを得る」という意識を持つことが重要だと思います。
起業する際に不安はありませんでしたか?
夫がおりますので生活はなんとかなるでしょうし、不動産の家賃収入もありますから、最悪のケースを想定したとしてもなんとか生きていけるだろうという心積もりがあったのは大きかったです。家族も心配してくれていたとは思いますが、反対したところで「どうせ言うこと聞かないだろう」と考えていたのかもしれません(笑)

もちろん業界的にも、士業の世界は独立志向の方が多いですし、税理士の先輩も数多く独立しています。そういった点では、他の業界と比べて比較的独立しやすいのかもしれませんね。
税理士資格も財務コンサルもツールでしかない
舘野さんは税理士事務所だけでなく、経営コンサルティング会社も経営されていますね。
税理士事務所に加え、コンサルティング会社の代表でもあります。コンサルティングは財務戦略を主軸に、経営のための「月次決算」・「経営診断」・「経営計画」など経営管理体制に係る仕組み構築支援とアドバイザリー、財務改善・財務強化のためのモニタリングをさせていただいています。税理士事務所の方は、会計税務に関するアドバイザリーから決算申告などの税理士法に定める税務関連業務が中心になります。

職業会計人としての私の考えですが、よく経営者の方が「お金のことは税理士に任せているから」とおっしゃるんですが、本当は税理士に任せているのって「税金」のことだけなんですね。財務やお金の全てを任せているわけではないんです。なので「税理士がわかってくれない」「税理士が相談にのってくれない」といった、経営者と税理士の間でのミスコミュニケーションが起こっている例をよく聞きます。

そこで私は、税務関連業務と財務戦略といったコンサルティング業務を明確に分けて、わかりやすくすると共に、必要な人に必要なもの必要なだけ提供していくことがこれからの時代は求められていくのではないかなと考えています。

特に新規で事業を興された創業者の方は、比較的財務に強いかもしれませんが、例えば次世代を担う二代目社長さんの中にはいきなり事業を承継されて、財務に強くないだけでなく、いきなり大きな負債を抱えたマイナス経営から引継ぎを余儀なくされる方もいらっしゃいます。従って財務コンサルティングという領域は、非常に求められている仕事なんです。
2つの軸をお持ちになっていることがプラスになるのですね。また、コーチングも取り入れていらっしゃると伺いました。
二代目社長さんのご相談で多いのが、「先代の創業者とコミュニケーションが取れない」や、「先代時代からいる番頭が、従業員なのに立場が逆転していて舵が取れない」といったもの。さらに新規事業の立ち上げなど、さまざまなご相談もお受けします。

財務コンサルとしては会計・税務・財務をベースに、いただいた課題に対する答えや処方箋を提言させていただいています。ただこれは課題と到達すべきゴールが経営者の方の中で明確にある場合に有効ですが、そうでない場合この手法ではご相談に乗れないのです。

そこである尊敬するメンターに相談したところ、コーチングという手法があると教わりました。 欧米ではカルロス・ゴーンさんやジャック・ウエルチさんが、セルフコーチングをして頭の中を整理したり多くのコーチを抱えて経営していると聞きますね。あ、これだ!と。

コ-チングとコンサルティングの両方を使って経営者の方のご相談に乗れれば、経営者の方の頭の整理から課題解決までできてお役に立てると考え、コーチングも勉強し取り入れているわけです。実際に経営者の方が行動を起こすまでのお手伝いもできるので、経営のスピードも上がりますし、成功への伴走者として共に成長して進んでいけると思っています。
とても理に適っていて、経営者の方のよきアドバイザーでいらっしゃるのですね。コーチングを取り入れられてから、ご自身に変化はありましたか?
すごく面白いです。会計・税務・財務の世界は、多くの情報をインプットすることが主軸になるのですが、コーチングというのは対象者の中にあるものを引き出すことがメインなので、頭の中がものすごく活性化されますし、物事に対する向き合い方が前向きになりました。また自分自身にもセルフコーチングをすることによって、以前に比べて自分自身の思考整理がしやすくなりました。
課題解決型と課題発見型の真逆ともいえるツールをお持ちなのですね。しかし士業の方の中には、ここまで経営者の悩みに寄り添えない方も少なからずおられるのではないでしょうか。
そうかもしれませんね。ただ、どうすれば経営者の方に喜んでもらえるのかが最も重要ですから、やはりサービス業なんです。なので私は「どんなサービスを提供できればその方のお役に立てるのか」を突き詰め、財務戦略とコーチングという手法も活用し、経営者の方に寄り添う伴奏者でありたいと思っています。

経営者にとってもっともデリケートなお金の話や、時にはプライベートな内容に携らせていただく以上は長いお付合いが前提になりますし、だからこそ「ずっと付き合いたい」「この人といると成功しそうな気がする」と思っていただけて、その結果実際に成功する、ということが重要だと思っています。 税理士も財務戦略もコーチングすらも、あくまでもツールで、「次世代経営者に寄り添い、成功のお手伝いをする」ことが私のミッションです。
次世代を担う経営者を応援し、日本を元気に!
今後の事業の展開を教えてください。
将来的な展望としては、次世代経営者の方々が集まり、共に勉強し高めあっていけるようなコミュニティを作りたいと考えています。何よりそこで私自身も学び続けたいです。

経営者の方は従業員も養い、しのぎを削って、それこそ切った張ったの世界で勝負なさっているわけですから、そんな経営者の方々のご相談に乗らせてていただくならば、私自身も進化し続けていなければいけないと思うのです。

ですので自らが学び、そして共に皆で学び高めあっていけるような場が必要だと思っています。 そして一人でも多くの次世代を担う経営者の方々のお役に立ち、日本を元気にしていきたいですね。
本当に素晴らしいですね。舘野さんならきっと実現されると思います。本日はありがとうございました。
舘野 愛 さん
ユメリアコンサルティング株式会社 代表取締役
ユメリアコンサルティング税理士事務所 代表
法政大学経営学部経営学科卒業後、中央青山PwCコンサルティング株式会社(現:みらいコンサルティング株式会社)へ入社。その後、税理士登録のため、辻・本郷税理士法人霞が関本部(現:税理士法人みらいコンサルティング)へ転籍。 主に、中堅中小オーナー系企業に対する会計税務をコアにした経営財務・事業承継コンサルティング及び上場系企業や社会福祉法人などの非営利法人に対する税務コンサルティング(組織再編・連結納税含む)・決算申告支援業務に従事。財務顧問部シニアマネージャー。コンサルタントとして10年以上の実務経験を経て現在に至る。
http://www.ai-tateno.com/
小林 美穂
起業家を支援するためのシェアオフィスで日々、きらきら輝く女性経営者の方のお仕事風景を拝見し、憧れのまなざしで仕事しています。そういった女性の方への憧れを素直に読者の方にお伝えできればと考えています。 私自身、輝く女性の仲間入りをめざすべく奮闘中です!
企画:ナレッジソサエティ
撮影協力:安廣 美雪(Take_)
編集:児玉 圭子(東京ウーマン事務局)


 


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