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■ 東京ウーマンインタビュー


女性が自分に自信を持って生きるために必要で大切なこと。

女性が自分に自信を持って生きるために
必要で大切なこと。

菅野朋子さん


弁護士、渋谷リヒト法律事務所 代表
1994 立教大学社会学部社会学科卒
2006 東京大学法科大学院入学
2007 旧司法試験合格
2008 東京大学法科大学院修了
2009 旧62期司法研修所終了
2009 第一東京弁護士会所属 富士通株式会社入社 法務部所属
2010 横浜弁護士会所属 弁護士法人リーガルエイド法律事務所入所
2011 東京弁護士会所属 かんの総合法律事務所開設
2014 遠藤浩一弁護士とともに渋谷リヒト法律事務所開設
 


HP: http://sbyl.jp

菅野さんが、弁護士という道をえらんだのはなぜですか?
私は高校でいじめに遭い、長期間精神的ダメージを受けたため、希望する大学への受験も就職も諦めざるを得ませんでした。結婚を経て、精神的な安定をやっと取り戻した27歳のとき、自分の過去にリベンジしたいという気持ちから、日本で一番難しい司法試験を受験しようと決意しました。ただ、ちょうどその時期に子どもを授かりましたのでまずは子育てを優先して、子どもが1歳になったときに幸いにも認可外保育園に入れることができたことをきっかけに、本格的に受験勉強を始めました。

司法試験に合格したのは息子が小学校3年生のとき。勉強を始めてから8年目で弁護士の夢を実現しました。受験中に離婚を経験し、親戚が殺人事件の被害者になったことも。 いじめ、離婚、犯罪被害・・・当時の自分を振り返ると、「あの時、弁護士に相談していればよかった」と、もどかしく思うこともありますがこの経験があったからこそ、ご依頼者様達の悩みや不安を理解し、寄り添う弁護士であるよう努力し続けられています。そしてこの経験がなければ、私自身が弁護士になっていませんので今となっては全てがとても大切な経験です。
菅野さんのどんな気持ちが、日本一難しい司法試験を決断させ、合格へと導いたのでしょうか?
司法試験を選んだのは、大学受験ができなかった過去へリベンジしたいという気持ちと、職務経験もないまま専業主婦になったことに対する不安の気持ちからでした。仕事に直結できる資格であり、リベンジとして挑戦するやりがいのある資格と考えてのことでした。

私の時代の司法試験の合格率は2~3% 。合格者数が減らされていたので、合格した年の合格率は1%でした。さらに、合格の3年前に離婚し、子育てをしながら司法試験専門の予備校で講師のアルバイトをして、なんとか生活費を工面して、受験勉強に励む生活となり、ものすごいプレッシャーを感じていました。今思えば、そうやって追い込まれたからこそ、合格できたのだと思います。

合格した試験の前は、あまりの緊張とプレッシャーで食事が喉を通らず栄養失調になり、試験3日前に倒れて病院に運ばれました。病院に運ばれた時は、さすがにもう駄目か。という気持ちもよぎりました。しかし、自分の人生をこのままで終わらせたくない。もう一度やり直したい。そんな想いが私を奮い立たせてくれました。

女性は男性に比べて弱いといいますが、私はいざという時は女性の方が男性より強いと思っています。実際、試験前におなかを壊すのはほとんど男性でした。女性の私はいざとなったら強いと信じていることも、追い込まれながらも頑張れた理由かなと。

ご自身の実体験から、同じような悩みに直面する人に伝えたい事はありますか?
いじめ、セクシュアルハラスメント、DVは、被害者が自分に非があると感じて、我慢してしまいがちですが、例え原因があったとしても、だからといって不当な扱いを受けてよい事にはなりません。トラブルは早ければ早いほど解決の選択肢は多くなります。「弁護士に相談するほどのことではない」と思い込まず、悩む前にまずはお気軽にご相談いただければとおもいます。

生きていれば悩むことは誰にでもあります。人に話を聞いてもらうだけでも何かしら前向きな気づきがあったり、自分の中で整理できたりします。周りへの相談が難しいときは、プロのカウンセラーを活用されると良いとおもいます。私も悩みを感じた時は一人で抱え込まず、メンターやカウンセラーを活用し、常に良好なメンタルで仕事や生活できるように心がけています。
現代女性からはどういった相談が多いですか?
やはり離婚に関する相談は多く受けます。たくさんの離婚相談を受けるなかで、離婚の問題は、法的な解決だけでなく、メンタル的な解決もとても大切だと感じています。また、リベンジポルノまではいかないにせよ、別れを決断したあと、2人で撮影した画像をどうするかで揉めることも多いです。残念ながら撮られてしまったものを法的に100%回収する手段はありません。パートナーとどんなに仲が良くても、流出して困るような画像を撮らせないように注意することが現代のネット社会において大切だと思います。職場のいじめ、パワハラの相談も多く寄せられます。ご自身だけで悩まず、早めに相談されることをお勧めします。
今までのご経験から、女性に絶対知ってもらいたい法律知識はございますか?
有給休暇は、申請したら認められるのが原則だという事を意外と知らない方が多いです。日本の労働に関する法律は、かなり労働者側に有利につくられていますので、少しでも不満や疑問を感じるときは、弁護士に相談するとよいと思います。

離婚に関して揉めるのは「お金」と「子ども」です。お金で揉めないためには、婚姻前後の財産や自分がもらった遺産などが分別しやすいように分けて管理しておくこと。また、相手の収入と保管先を把握しておくことが大切です。お金の話はなかなかしにくいと思いますが、結婚するのであれば、お互いにきちんと把握しておくことが、離婚時にトラブルを防ぐコツであると同時に、婚姻生活を対等な立場で不満なく続けていける秘訣だと思います。

子どもで揉めないためには、子どもを作るか作らないか。また、不妊治療をしてでも子どもを作る意思があるかの話し合いを婚前にきちんとしておくと良いとおもいます。子どもは欲しいとは思っていても、不妊治療にはハードルを感じ踏み込めないという男性が多く、女性側が不妊治療を受けたくても男性側の協力を得られず離婚するケースも多々あります。
これからを生きる現代女性が幸せに生きるために大切なことは何だと思いますか?
業務を通じて感じるのは、生涯を通して精神的にも経済的にも自立することが女性にとって、とても大切だということです。どちらかを夫に依存してしまい、離婚したいのに離婚できずに辛い思いをしている女性が数多くいらっしゃいます。 離婚しやすくなるためにという意味ではなく、女性が辛い状況に耐えるしかない事態を避け、女性が自分に自信を持って生きるために精神的にも経済的にも自立が大切なのです。

あとは、業務とは少し離れますが、子どもが欲しくてもできないという女性が非常に多いです。どうしても女性には年齢による制限がありますし、年齢を重ねるほど妊娠しにくくなるのは紛れもない事実ですから、子どもが欲しいのであれば最優先されることをお勧めします。子育てとキャリアの両立に悩むことは多いですが、ある程度の目処をつけておけば何とかなります。
最後にこれからを生きる女性達へメッセージをお願いいたします。
残念ながら人生はやり直しがききません。人生をやり直したいからと新しい事を始めたとしても、それは“やり直し”ではなく、あくまで今までの人生が積み重なったうえに、新しい事を始めるということです。しかし、人生はやり直しがきかないからこそ、過去の経験を活かして、自分だけにしかできない、自分らしい生き方が実現できるのだと思います。

私の場合は、過去へのリベンジとして司法試験を決意しましたが、勉強も子育てをしながらでしたし、合格後の就職環境も30代ということで、20代の合格者との待遇とは全く異なりました。そういった現実を弁えたうえで、全く新しい世界に挑戦しないと辛く感じることもあるかもしれません。

私自身、若くして司法試験に合格した人達と、同じ土俵に立てないことに悩んだこともありました。しかし、同じ土俵に立たなくても良いのだと分かったことで、気持ちがとても楽になりました。今までの経験があるからこそ立てる土俵で、自分らしく頑張れば良いのです。そうすれば、自分が何歳だろうと、どんなにその世界が未経験だろうと、全く新しい世界に挑戦できます。
“人生はやり直しがきかない。” 
だからこそ、絶対にやりたい事があるなら挑戦して、自分らしい人生を謳歌してください。

 

-取材後記-
女性がこれからの時代に、生涯を安心して幸せに生きていくために役立つ情報を発信したい。そんな想いから今まで様々な分野で活躍される女性に、東京ウーマンインタビューをしてまいりました。今回は私がとても尊敬し、運営する女性応援団体でも講師をしてくださったこともある菅野朋子さんに、弁護士の仕事を通して多くの女性達から寄せられる相談から、これからを生きる女性達に伝えたいことをテーマにお話いただきました。「生涯を通して女性が幸せに過ごすためには、女性自身が精神的にも経済的にも自立することがとても大切」という菅野さんの言葉は、まさに、私自身が今までの女性応援活動のなかで、その大切さを深く学び、これから発信したいとおもっていることでした。日本女性は世界で一番長生き。長い人生を安心して暮らす為には、自分だけでなく愛する人達を守るためにも、精神的、経済的自立が非常に大切だとおもいます。ぜひこの記事を読んでくださった方が少しでも、自分らしい人生を謳歌するヒントを得ていただければ嬉しいです。
インタビュアー
img和田 江美子
女性視点で、愛が広がるライフスタイルをトータルサポートする女性応援団体「ガールズ ラヴィング プラネット (GLP) 」の代表理事。東京を拠点に、様々な女性応援活動を行っている専門家を講師に招き、女性限定セミナーや交流会の開催など、女性が語り合い、生涯の質を高めあえる学び場と、女性の悩みの解決、癒し場を提供し、女性の健康、メンタルヘルス、自己愛、恋愛、結婚、離婚、夫婦愛、家族愛、子育て、性生活、性教育など、心身ともに健康で愛が広がる( LOVExLIVING = ラヴィング )ライフスタイルをテーマに活動しています。
女性応援団体 ガールズ ラヴィング プラネット (GLP)
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