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■ 東京ウーマンインタビュー


女性が心と体を愛して、毎日を楽しく笑顔で過ごすためにできること。

女性が心と体を愛して、
毎日を楽しく笑顔で過ごすためにできること。

やまがたてるえさん
バースセラピスト
2015年1月に4冊目のご著書「ぽかぽか子宮のつくり方」を出版されました。この本が生まれたきっかけを教えてください。
この本が生まれたのは、私の話を聞いてくださった女性たちから「月経トラブルが改善した」、「子どもを授かった」という嬉しいご報告をしてくださる方がとても多くて、そんな報告をしてくれた女性たちにしていた話を本にできたら素敵だなと思って出版社とお話をしておりましたら、出版が決まりました。執筆は医療分野にも及ぶことに不安もありましたが、尊敬する池川クリニック院長であり、産婦人科医の池川明先生が監修してくださることになり、他にもたくさんの愛する方々からのお力添えのおかげで書けたのがこの本です。
どのような方々に、この本を読んで欲しいと思われますか?
「女性として生まれて損した。」「生理が面倒。」と感じる女性に、特に読んでいただきたいです。というのは、実はそう感じている女性が非常に多いのです。私の講座では「月経(生理)についてどうおもいますか?」とよく問いかけるのですが、月経についてポジティブな回答をされる女性はほとんどいません。

現代女性は、活躍の場が増えたぶん多忙な毎日を必死に過ごすあまり、体が女性であるということを忘れがちです。そして、仕事を頑張りすぎて月経不順になったり、月経痛に耐えながら過ごしたり、毎月の女性ホルモンサイクルによって体調に波があるために、楽しみたい時に思いっきり楽しめなかったりといった経験から、自分が女性であることや月経をわずらわしく感じている女性が多いのです。

ですが、女性の体の不調、例えば月経不順を考えると、月経にエネルギーを使えないほど、身体が疲れていたり、冷えていたりするという状態で、月経が起こせない場合もあります。それに対して「面倒な生理が止まっていてラッキー。でも、それでは体に良くないみたいだから、嫌だけど仕方なく婦人科を受診してみようかな」という発想で行動するのではなく、子宮や月経としっかり向き合い、月経不順は体が教えてくれる大切な信号なのだと理解し、生活改善をしながら、そして定期健診も兼ねつつ婦人科にも相談してみようという風に考えて婦人科にいってみる、基礎体温を付けてみるなどしてほしいのです。

この本には、女性が自分の体を愛して、毎日を楽しく笑顔で過ごせるようにという想いを込めて、子宮や月経と向き合うことの大切さ、子宮が喜ぶ方法をたくさん紹介しています。これから妊娠したい方、出産を控えている方、子育て中の方、また、妊娠・出産の予定がない方も、この本を読んで子宮と向き合うきっかけをつくっていただけたらうれしいです。
本を書き終えられた今、更に伝えたいメッセージがおありになると伺いました。
出版の際に「リプロダクティブライツ/ヘルス(性と生殖に関する権利・健康)」のことを絶対に入れてください。とお願いしました。リプロダクティブライツ/ヘルスとは、1994年に国際人口開発会議で提唱された権利で、女性には生涯子どもを産むこと、産まないこと、産むならどんな時期に何人産むかを自由に決定できる権利があり、どの選択をしたとしても、主体的に満ち足りたセクシャルライフを保ち、女性として輝いて生きることが大切という考え方です。つまり、子どもを授からないことに罪悪感を持つ必要はないということです。

そして絶対にリプロのことを入れて欲しかったのは、私がリプロについて、人生のミッションと掲げていることがあるからです。具体的には、50%以上の日本女性が「もっと出産を先送りしたかった」と回答しており、この調査結果こそ、離婚増加や虐待など深刻な社会問題に深く関わる問題の根源だと思っています。

もっと妊娠を先送りしたかったと後悔しながら、会社に対して「すみません。妊娠しましたので産休を・・・」と伝えるのではなく、堂々と赤ちゃんができたことを会社に伝え、胸を張って産休や在宅ワークをして欲しいのです。また、現代は3組に1組が離婚していますが、離婚の35%が産後2年以内におこなわれています。つまり、2歳未満の子を抱えてシングルマザーとなる女性が多いのです。

赤ちゃんというのは自然の一部のように感覚的な生き物ですが、女性も男性も思考優先な生活に慣れてしまっているため、決して効率良く、想い通りには進ない子育てを前向きに感じることが難しいこともあります。こういった問題をどうにかして改善したいと真剣に考えた結果、もっと女性が月経や体としっかり向き合うこと。思考優先に考えるよりも、まず心で感じることを意識する習慣や、本来ある身体感覚を取り戻すことが重要だということに気づいていきました。
現在も数多くの活動をなさっています。特に力を入れている活動を教えてください。
私のライフワークは、「生まれてきてくれてありがとう」を伝えること。「全ての妊娠出産育児が笑顔の元で行われること」です。社会の原点である家庭が平和な心であれば、優しく過ごしやすい社会になります。だから、素晴らしい未来を持っている子どもたちのために、その未来をはぐくむ原点の「母」の心をサポートする活動をしてきました。

今後は今までの活動も絡めながら、「リプロダクティブライツ/ヘルス」の考えをもとに、自分の身体のこと、心のことを自分で決める。「I decide-私の未来は私が決める(※)」を日本の女性にも届けたいと思います。そのなかで、月経をキーワードに人間関係やライフワークバランスを伝えるなど、月経を通して女性が自分という人間を見つめ直すきっかけ作りをしてきたいです。

「I decide-私の未来は私が決める」:国際協力NGOジョイセフのプロジェクト

また、妊活、産前産後、子育てなど「産まれる」に関わる女性を支援する、バースサポートセンターを創りたいです。町の保健室の母子版のようなイメージです。女性同士が育ちあえるような場所を創り、日本の子育て環境を改善できたら良いなとおもいます。
仕事と子育ての両立に不安を抱く産前女性へアドバイスをいただけますか?
仕事ができる女性ほど、子育ても自分一人で何とかしようと思ってしまいがちなのですが、子どもは一人で育てるのではなく、社会で育てると理解し、親、兄弟、友人など周りを巻き込みながら育てていくことがポイントです。また、例えば産後2ヶ月は仕事をやらないと決めるなど、仕事を離れる期間をはっきり決めると気持ちがぐっと楽になります。

2歳までの間に核になる人格が形成されるといわれています。たしかに妊娠から2歳までは子どもの人生で一番成長をする大切な時期です。仕事で社会に貢献することはもちろん素晴らしいことですが、命を育てるミッションも社会に貢献することと繋がっていると考えてみてください。子育ては産まれてきた子どもにとっても、お母さんにとっても人生における重要なキャリアです。家事を外注することに後ろめたさを感じる女性が多いのですが、大切な命を育むという大仕事をしているのだということを体感して、子育てを優先して良いこともあると私は思います。子育て中に周りに頼ることへの後ろめたさや焦りを感じなくなります。
最後に東京ウーマン読者へメッセージをいただけますか?
私が今までの活動を通じて確信しているのは「女性は子どもを産むこと、育てることで、人生が豊かになる」ということです。もちろん、誤解をしてほしくないのですが、子どもを産まなければ豊かにならないということでは決してありません。社会に出て働くことも素晴らしいことですが、子どもを産み、育てるということも素晴らしい、という意味です。

仕事を一旦中断することをマイナスと感じるかもしれませんが、人生を見つめなおし体感しなおす絶好のチャンスでもあります。子どもという存在は、そのマイナスを何十倍も上回るほど、人生を豊かにしてくれる最高のキャリアだとも感じさせてくれます。もちろん、どう感じるかはあなた次第です。私は、私の子どもとして産まれてきてくれた娘たちに心から感謝しています。なぜなら、彼女たちは私を助けにくるために、私を選んで産まれてきてくれたと信じているからです。彼女たちが産まれてきてくれていなければ、本を書くことも、情報発信することもしなかったでしょう。

いつも笑顔ですねとよく言われますが、以前は思考が優先してしまい、今のように心から笑える人生ではありませんでした。そう言うとびっくりされますが、本当に苦しく悩む日々もありました。妊娠、出産、子育てなど生活環境が大きく変わることに不安を感じる方もいると思いますが、頭で考えてもなかなか答えが出せない時は、体と心の声に耳を傾けて、まずは楽しいと感じる情報を集めて、楽しいと感じることから進めば良いのです。どうか一人で抱え込まないで、人生には様々なことが起こりますが、人生の環境変化をチャンスととらえて、皆で学びあいながら一緒に成長し歩んでいきましょう!思いは宝物。あなたの人生はあなたの考え次第でいつでも幸せになれ、「I decide-私の未来は私が決める」のです。
ありがとうございました
やまがたてるえさん
バースセラピスト(産前産後の心と体を整えるセラピスト)、助産師、看護師、NPO法人JASH(日本性の健康協会)理事、NPO法人ピルコンアドバイザー。2児の母。midwifeとして女性のライフサイクルすべてに寄り添う存在を目指し、妊娠・出産・産後ケア、セラピー、地域の育児相談を行う他、月の満ち欠けと月経から女性性を感じる会「新月cafe 満月cafe」を定期的に開催。また、関東を中心に、自分を大切に思える性の健康教育講師を行い、雑誌、ラジオ出演など多方面で活躍中。著書に「13歳までに伝えたい女の子の心と体のこと」「15歳までの女の子に伝えたい自分の体と心の守り方」(かんき出版)、「産後、つらくなったら読む本」(合同出版)、新刊には「ぽかぽか子宮のつくり方」(河出書房新社)など。
母の樹 : http://www.hahanoki.com
ブログ: 「生まれてきてくれて ありがとう」
和田 江美子
女性視点で、愛が広がるライフスタイルをトータルサポートする女性応援団体「ガールズ ラヴィング プラネット (GLP) 」の代表理事。東京を拠点に、様々な女性応援活動を行っている専門家を講師に招き、女性限定セミナーや交流会の開催など、女性が語り合い、生涯の質を高めあえる学び場と、女性の悩みの解決、癒し場を提供し、女性の健康、メンタルヘルス、自己愛、恋愛、結婚、離婚、夫婦愛、家族愛、子育て、性生活、性教育など、心身ともに健康で愛が広がる( LOVExLIVING = ラヴィング )ライフスタイルをテーマに活動しています。
女性応援団体 ガールズ ラヴィング プラネット (GLP)
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