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井上 ゆき フリーランスライター・編集者・保育士 一般社団法人日本伝統食協会
子どもには野菜を好き嫌いせず食べてほしい、外で伸び伸び遊んでほしい、算数嫌いにならないでほしい! そう願う母親は多いものの、実際は野菜もお外も算数も、ママ自身がニガテだったりしませんか? このコラムでは、日々の取材や8313(やさいさん)としての活動から得た経験・情報を、子育て中のお母さ…
子どもを野菜好き・お外好き・さんすう好きにしたいママさんへ 育児・子育て 2016-02-24
ベビーカーなし育児、まとめ!

ベビーカーなしの意外なメリット

 わが家の息子(2歳1か月)は、親戚や友達とのランチの際、「お行儀がいいわね~」とか「落ち着いて食べてくれて、お母さんはラクね」などと、よく言われます。その理由は、ベビーカーを使わずに育てているからかなと思い当たります。

 ベビーカーを使わないため、ランチをする予定のお店やお宅まで、息子はできるだけ自分の足で歩いて行くことになります。お店やお宅に到着するころには、たぶんくたびれているんです。口には出しませんが(^^;)。到着して、ご飯が出てきたころには、「やっと座れた~」という心持ちで、騒ぐ理由がないのでしょう。確かに、集中して食べているなぁと母親の私も関心するほどです。一方、ベビーカーでランチのお店まで来た場合はどうでしょうか? ベビーカーを降りてやっと体が自由になったので、子どもたちは動きたい気持ちでいっぱいなのではないでしょうか。お腹もそんなに空いていないのかもしれません。

 なので、集中して食べるには、うちの息子が落ち着いた性格だとか、わが家のしつけがいいとか、そういうことはまったく関係なく、午前中にどれだけ運動させてあげるか(体を動かす時間をとってあげるか)が大事なのではないかと思います。

 前回も書きましたが、「歩いて、出合って、遊ぶ」。子どもの外遊びは、歩くだけで十分なんだと感じています。子どもが歩くのは、確かに時間がかかります。友達や親戚と待ち合わせをしているとなれば、親がベビーカーや抱っこひもで運び、大人のスピードで現地まで連れて行くほうが、親はラクです。

が、そこは逆の発想で。

 子どもに自分の足で歩かせて行くことで、お腹をすかせた子どもはお昼ご飯を集中して食べるので、私は食べさせることに苦労しません。そして、歩いた(運動した)あとにしっかり食べるので、子どもはすぐにお昼寝したくなるようです。抱っこひもか座布団でねんねします。おかげで私はティータイムの時間も確保できます! なので周囲からは「Yちゃんは本当にいい子ね~。ゆきちゃん(私)は子育てラクそうで、うらやましいよ」とよく言われるのですが、「いえいえ、そうやって仕向けている(育てている)の私ですから!」とほくそ笑んでいます。

 

ベビーカーを使って、驚いたこと

 子どもが産まれる前から「ベビーカーなしで育てよう!」と、意気込んでいたわけではありません。私は出産前は子どもがいる生活がまったく想像できなかったので、「ベビーカーは赤ちゃんが産まれてから買えばいいや」と思っていて、産まれてからは「必要になったら買えばいいや」と考えていたら、「ベビーカーは使わなくてもいいのかも! いや使わないほうがメリットありそう」と思える出来事がいくつかあって、そのうちに息子が歩けるようになり、気づけばもう2歳になっていたというのが実際のところです。

 ベビーカーを使わずに済んだ理由の1つが、まず立地条件。出産後は豊島区の駒込に住んでいたのですが、とにかくスーパーが狭い!! そして2階建て。よく行くスーパーはエレベーターもなく、ベビーカーでは買い物に行けません。エレベーターがあるスーパーでも平日日中はお年寄りのお客さんが多く、狭い店内で買い物用カートを使うのも厄介に感じました。

 そんな状況でベビーカーを買わずにいた息子が5か月のころ、夫とホテルの優待ディナーに行く機会がありました。ホテルに問い合わせると赤ちゃん連れはOKだけどレストランにはベビーベッドがなく、ベビーカーで来てほしいとのことでした。恥ずかしいのを承知のうえで、友人夫婦にベビーカーを1日貸してもらいました。

 このとき、人生初ベビーカーの衝撃がありました! 5か月間、ずっと抱っこひもで「前抱っこ」をしていたので、息子はいつも文字どおり私の顔の目の前にいました。それがベビーカーに乗せたとたん、「と、遠い!!」と感じたのです。立っている(歩いている)私とベビーカーに寝ている息子の距離がとても遠く感じました。毎日抱っこひもの中の息子にしゃべりかけていた私は、急に息子が遠くなって話しかけづらくなり、さみしくなってしまったのです。ベビーカーより抱っこひものほうが、お散歩が楽しい♪ そう気がつきました。

 ほかの理由としては、抱っこひもでのウォーキングや階段昇り下りを、自分のトレーニングと考えていたことがあります。以前にも書きましたが、出産後8か月めにトレイルランニングの30kmの大会にエントリーしていたので、駅や団地の階段は息子を抱っこしたままリズムよく昇ることを日課にしていました。

 それでも、子どもがだんだんと大きく重くなってきて、「毎日抱っこひもはやっぱりしんどいな~」と思うこともしばしばありました。でも、そう感じるときにかぎって、電車で隣にシスターさんが座ってきて、「あなたみたいにいつも抱っこをしてあげると、子どもに安心感が育まれるのよ」と諭してくださったり、よちよちでも歩かせていると「ぼく、がんばるねー。えらいねえ」と励ましてくれるおじいちゃんやおばちゃんがいたり……。よその人との会話が毎日必ずある点も、ベビーカーなし育児のよかったところです。

 そして、こんな原稿を書きながら、また明日も子どもとのてくてく歩きで誰と出会い、息子が何と出合い、どんな発見や気づきをするのかを楽しみにしているのでした。とはいえ、2人目を妊娠・出産したら、あっさりベビーカーを買うかもしれません。そのときはそのときで、どんなお散歩が楽しいかを考えて選択することでしょう!
 

※写真は、犬の散歩に憧れている息子が、縄跳びを散歩させているところ。出かける際に、「わんわんもいっしょ行く!」と言うので、団地の敷地内だけ、わんわん(=縄跳び)を連れて歩いています。


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