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井上 ゆき フリーランスライター・編集者・保育士 一般社団法人日本伝統食協会
子どもには野菜を好き嫌いせず食べてほしい、外で伸び伸び遊んでほしい、算数嫌いにならないでほしい! そう願う母親は多いものの、実際は野菜もお外も算数も、ママ自身がニガテだったりしませんか? このコラムでは、日々の取材や8313(やさいさん)としての活動から得た経験・情報を、子育て中のお母さ…
子どもを野菜好き・お外好き・さんすう好きにしたいママさんへ 育児・子育て 2016-01-27
雪のなかで半日遊んでいても、カゼをひかない理由

雪の中での森のようちえん

 東京でも積雪をした1月18日の翌日、長野県富士見町の森のようちえん「ぽっち」へ、2歳の息子と出かけてきました。前日は大雪で運休していた特急あずさも始発から無事に動いていたので、立川駅から乗り込みました。立川→高尾→山梨→長野へ進んでいけばいくほど、ますます真っ白な景色が広がっていて、期待が膨らみました。

「こんな大雪の次の日に、東京からよく来たねー!」と地元のお母さんたちにビックリされましたが、この雪だからこそ、私は森のようちえんで子どもたちがどのように過ごしているのか見てみたかったのです。そして、わが家の2歳児も、雪の中で思いっきり遊べるのかどうかを試してみたい気持ちがありました。

 長野県には信州型自然保育認定制度があり、「ぽっち」は屋外で行われている自然体験活動が1日平均3時間以上である特化型に認定されています。つまり、保育時間のほとんど(すべて)を雨であっても雪が降っても屋外で過ごすのです。

 当日は、代表の松下さんに最寄駅まで迎えに来ていただき、除雪もまだまだな雪道を車で進んで、ぽっちの活動場所に到着しました。まさに「雪深い」の一言。真っ白です。

 写真は、朝の会の様子です。絵本も雪の上で読んでくれます。天気は晴れでしたが、時折冷たい風が吹くので、朝の会は少し早めに終了し、子どもたちはお昼ご飯の時間まで自由に遊びます。そり滑りをする子、雪でままごとをする子、探検に行く子……。深雪にはまってしまうと命にもかかわるので、朝の会では約束事として「大人が見える場所で遊ぶこと」をみんなで確認していました。

 

1日中氷点下でも、カゼをひかない子どもたち

 お昼を食べたあとも、ぽっちの子どもたちは雪遊びを楽しんでいました。もう、これが日常なんですね。この日は1日中、気温は氷点下でした。それでも、風邪をひくことを心配するお母さんはいません。むしろ「森のようちえんに通うようになってから、体が強くなった」とおっしゃる方が多いのです。

 この話は、以前、同じく信州型自然保育認定制度で特化型に認定されている安曇野市のくじら雲の代表、依田敬子さんからもうかがったことがあります。くじら雲は山の中腹にあるので、子どもたちは毎日2kmくらいの山道を歩いて登園するのだそうです。当然ながら、冬は雪道を登ることになります。4月に入園して春から毎日毎日登っているうちに、2歳児3歳児の小さい子どもたちも冬には自然と雪の中で半日過ごせる体力が備わっている、と依田さんはおっしゃっていました。

 つまり、冬になる前からの外遊びが、子どもの体を作ってくれるということです。わが家も昨年夏に豊島区から府中市に引っ越して、外遊びをさせやすくなってから(意図的に外遊びをさせるようになってから)、息子は一度も風邪をひいていません。鼻水たらりも、咳コンコンもありません。依田さんのお話は、都内でも有効なんだと実感しています。毎日寒い今、外遊びをさせることを躊躇しているママさんも多いと思いますが、ぜひ春になって暖かくなったら今より30分でも1時間でも多く、子どもたちを外で遊ばせてみてください!

 

都内での森のようちえん的遊び方

 小さい子どもを外で遊ばせるとき、ネックなことの1つは、親が時間をもてあましてしまうことかもしれません。目を離すわけにもいかず、公園のベンチに座って、子どもが遊んでいるところをぼーっと眺めているか、ついスマホを見てしまうか。そんな感じです。

 オススメは、子どもが遊んでいる近くの段差で踏み台昇降。寒くても、体が温まりますし、ママの体力づくりやヒップアップにも(?)効果がありそうです。あとは、縄跳び。久しぶりにやってみると、自分の体の重さに驚きます(笑)。

 子どもを外で遊ばせると言っても、何をさせたらよいのか、それも悩むかもしれません。森のようちえん「山の遊び舎 はらぺこ」代表の小林成親さんは、森のようちえんでの遊びは「歩いて、出合って、遊ぶ」ことの繰り返しだとおっしゃっていました。そう、歩く。広めの公園を歩かせるだけで十分なんです。

 わが家も、団地の1階に下りたら、まず右に行くか左に行くかの選択から、息子に任せるようにしています。最初は、子どもが戸惑ってうまく歩くことを楽しめません。でも、そのうちに自分の「ちかみち」=団地内の植え込みの隙間を見つけたり、きょろきょろしながら“何か”を見つけます。小林さんも、ハトの毛が散乱しているのを見つけた女の子が「どうしてそうなったのか」見えないモノ(獣)を想像したり、竹の皮を見た女の子が「秘密の地図だね!」と言い出したりすることに、心を揺らす体験をしているとおっしゃっていました。歩くことは、子どもの心にも体にも響いていて、その豊かな時間を一人でも多くの子どもたちに味わってほしい、というのです。

 ぜひ、次のお休みの日には、遊具のない広い公園(はらっぱやちょっとした森)で、子どもを好きなように歩かせて、子どもの「出合い」を見守ってみてください(^▽^)/


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